2025年F1第19戦アメリカGP決勝がオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が圧倒的な走りで今季5勝目を挙げた。2位はランド・ノリス(マクラーレン)、3位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。フェルスタッペンはスタートから主導権を握り、ソフトタイヤでの一貫したペースを保って終盤までリードを維持。終盤は摩耗したタイヤを丁寧にマネジメントしながら7.9秒差でチェッカーを受けた。これで彼はCOTAで通算4勝目...
ノリス、粘りの2位。ルクレールとの白熱バトルノリスは序盤ルクレールの後方でタイヤを温存し、レース終盤の51周目にターン12で決定的なオーバーテイクを成功。18ポイントを獲得し、チームメイトのオスカー・ピアストリ(5位)との差を縮めた。ルクレールは唯一トップ10でソフトタイヤを選択し、序盤は優位に立ったものの、後半はデグラデーションに苦しみながらも3位表彰台を守り切った。フェラーリ、ルクレールが6度目の表彰台フェラーリ勢は浮き沈みのある週末を乗り越え、ルクレールがスパ以来の表彰台を獲得。ルイス・ハミルトンは4位となり、フェラーリ移籍後初の表彰台にはあと一歩届かなかったが、パフォーマンス面では確実に前進を見せた。ピアストリ、流れを変えられず。選手権リードが縮小一方のピアストリは5位に終わり、フェルスタッペンとの差はわずか40ポイントにまで縮まった。サマーブレイク前の勢いを失い、ここ4戦では優勝1回、表彰台1回と苦しい展開が続いている。マクラーレンの課題とレッドブルの反撃ここ数戦でマクラーレンのタイヤマネジメントとロングラン性能の優位性は薄れ、フェルスタッペンがその隙を突く形で差を詰めている。ジョージ・ラッセル(メルセデス)は6位でフィニッシュ。レース序盤は上位勢に迫ったものの、後半はペースが伸びず順位を守る形となった。角田裕毅、7位入賞でポイント追加角田裕毅(レッドブル・レーシング)は13番手スタートから見事な追い上げを見せ7位フィニッシュ。中盤にはオリバー・ベアマン(ハースF1チーム/9位)とのバトルを制し、確実にポイントを積み上げた。終盤の混乱の中でも冷静にタイヤをマネジメントし、チームのダブル入賞に貢献した。8位はニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)。序盤から安定したペースを維持し、ハース勢との接戦を制して久々のポイント獲得を果たした。10位はフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)で、最後まで入賞圏を堅持した。11位以下のドライバーたちポイント圏外では、リアム・ローソン(レーシングブルズ)が11位でフィニッシュし、あと一歩で今季初ポイントを逃した。ランス・ストロール(アストンマーティン)は12位と堅実に走り切り、序盤の混乱を避けてポジションを上げた。アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は13位でフィニッシュし、サインツとの接触からの巻き返しを果たした。アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は14位で終え、2回のピットストップ戦略で健闘を見せた。エステバン・オコン(ハースF1チーム)は15位。後半はトラフィックに苦しみながらも完走を果たした。アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は16位で、終盤まで粘り強く走り抜いた。フランコ・コラピント(アルピーヌ)は17位、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は18位とチームメイト同士で順位を入れ替える場面もあったが、ダブル完走でデータ収集を重ねた。ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)は19位に終わり、レースを通じて苦しい展開となった。カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は7周目の接触で唯一のリタイアとなった。トップ3ドライバー コメントマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)「信じられない週末だった。レースは簡単じゃなかったけど、ランドとのペースはすごく接近していた。第1スティントで少し差を広げられたのが勝因だったと思う。最後までタイヤをケアしながら走りきった」ランド・ノリス(マクラーレン)「時間はかかったけど、すごくいいバトルだった。シャルルは本当にいい走りをしていたし、楽しかった。2位が精一杯だったけど、今日できることはすべてやった」シャルル・ルクレール(フェラーリ)「スタート時にトップ10で唯一ソフトを履いていたから少し心配だった。リスクのある選択だったけど、序盤で空気のきれいなところを走るためにトライした。すごく楽しいレースだったし、久々の表彰台を楽しめた」2025年F1 アメリカGP 決勝 順位・結果1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)2.ランド・ノリス(マクラーレン)3.シャルル・ルクレール(フェラーリ)4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)5.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)6.ジョージ・ラッセル(メルセデス)7.角田裕毅(レッドブル)8.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)9.オリバー・ベアマン(ハース)10.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)11.リアム・ローソン(レーシングブルズ)12.ランス・ストロール(アストンマーティン)13.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)14.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)15.エステバン・オコン(ハース)16.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)17.フランコ・コラピント(アルピーヌ)18.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)19.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)DNF.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)