スクーデリア・アルファタウリは、F1アブダビGPで導入するF1フロアの大規模なアップグレードの背後にある理由を説明し、それが「打倒ウィリアムズ」ための「ジョーカー」になることを期待している。アルファタウリは、2023年F1シーズンの最後の3分の1を大きく前進した。シンガポール以降は独自の設計ではなく、レッドブルのRB19リアサスペンションを採用することで段階的なフロアアップグレードを強化し、AT04の安定性を向上させた。
オースティン、メキシコ、ブラジルのトリプルヘッダーでアルファタウリの21ポイント中16ポイントをダニエル・リカルドと角田裕毅が獲得し、アルファタウリはコンストラクターズ選手権の最下位から8位に浮上した。今週末のシーズン最終戦となるアブダビグランプリでは、現在7ポイントリードしているウィリアムズを上回ってランキング7位に浮上する可能性が残っている。アルファタウリのピーター・バイエルCEOは、AT04のフロアにさらに手を加えたアブダビでのアップグレードの本来の目的は、2024年型マシンのためのトライアルだが、それがコンマ数秒の改善をもたらし、「ウィリアムズを追撃する」ために「小さなジョーカー」になることを期待していると語る。「全員がウィリアムズを追撃する意欲を持っている。アブダビに向けて大きなアップグレードが予定されており、我々としては上位争いに必要なコンマ数秒が得られると期待している」とバイエルは説明した。「当初の戦略目標は2024年だったが、今このような状況に身を置いていることは、いわば、もうひとつ小さなジョーカーを手に入れたようなものだ」「まず第一に、それが機能する必要がありますが、CFDと風洞から得られたデータは非常に有望であり、さらに多くのことを見つけるのに役立つだろう。すべてはバランス、空力効率、リアのダウンフォースに関するものだ」アルファタアリF1チームのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、このアップグレードは「R&D(研究開発)」だと説明。来年のレギュレーションが安定しているため実行可能であり、その教訓は2024年マシンに引き継がれる可能性があると付け加えた。「これはフロアであり、来年に向けて学ぶことだ。これは他の何よりもR&Dの実戦だ」とジョディ・エギントンは語った。「最終戦でポジションを争うことになるかもしれないと考えるずっと前から計画されていたことであり、それとは全く関係ない。R&Dの一環なんだ「レギュレーションが安定しているので、物事を前進させるのは簡単だし、アブダビでのフロアアップデートはその一環だ」「来年はレギュレーションが安定しているからこそ、もう少しプッシュしていろいろと学ぶことができる」