スクーデリア・アルファタウリのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、2023年F1第18戦カタールGPの金曜日を振り返った。角田裕毅は、0.004秒という僅差でQ3進出を逃して11番手だった一方で、リアム・ローソンは、Q1でトラックリミット違反によるタイム抹消もあり、Q1敗退の18番手で予選を終えた。
「スプリントイベントではよくあることが、非常に忙しく、トラックコンディションによって非常に難しくチャレンジングな金曜日となった」とジョナサン・エドルズはコメント。「最高風速45kmの突風がマシンのハンドリングに影響を与えただけでなく、サーキットに大量の砂をもたらし、FP1のスタート時にはトラックは非常にグリーンだった」「実際、セッション開始から終了までラップタイムは約10秒向上し、こうした振れ幅に伴ってマシンのバランスも変化していた。グリップが非常に低いため、アンダーステア、オーバーステア、そして全体的なスライドがあり、ドライバーには時間の許す限り何周も走らせて主な限界を理解させる必要があった」「FP1を通してバランスは改善されたが、予選に向けてはまだやるべきことがあるとわかっていた。良いランプランがあり、Q1もうまく走れたが、リアムはQ2に進むために必要な安定したバランスを持っていなかった。少なくともこのフォーマットでは、明日のスプリント予選でもう一度チャンスがある」「裕毅は新品のソフトコンパウンドを2セット投入してQ2に臨み、走行を重ねるごとに改善することができたが、最終ラップでわずか0.004秒及ばずQ3進出を逃してしまった。このような僅差での11番手でフィニッシュは今季初めてではないが、少なくとも日曜日はポイントに近い位置からからスタートできる」「レースにむけてタイヤを理解するのが難しいが、チャンスを最大限に生かせるよう全力を尽くす。現在はスプリント予選の準備に焦点を移している」