スクーデリア・アルファタウリのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2023年F1第16戦シンガポールGPの予選を振り返った。AT04に大幅なアップグレードパッケージを導入したアルファタウリは、予選Q1で角田裕毅がトップ通過するパフォーマンスを披露。Q2ではミスによってタイムを記録することができなかったが、Q1の1分31秒911というタイムはレッドブルの2台よりも早く、余裕でQ3進出を果たせるものだった。
一方、リアム・ローソンは堅実に予選を進めて3戦目にしてQ3進出という結果を出した。Q3ではタイムを更新できなかったが、決勝を10番グリッドからスタートする。「全体像を見ると、我々はここでパフォーマンスにおいて一歩前進したように見える。それはポジティブなことであり、よりコンベンショナルなトラックである鈴鹿で検証し、その上に築く必要がある。今夜の予選を見ると、2台ともQ3に進出できるペースがあると信じていた」とジョディ・エギントンはコメント。「Q1でのペースとクルマのバランスは良かったし、もさらに前進できる位置にいるように見えた」「しかし、Q2では裕毅が最初のファストラップでタイムを出すことができず、2回目の走行でコースアウトしてしまった。Q1でのペースはQ3進出を十分に狙えるものだったので非常に悔しい」「リアムは予選をよりスムーズに進め、順調な進歩を遂げた。Q3進出は彼の報酬であり、彼にとってF1では初めてなので嬉しいことだ」「金曜日の我々のロングランペースは大丈夫そうに見えたので、これを生かし、裕毅がパッケージを最大化できるように前に進む機会を得る準備をしておく必要がある」「全体として、いくつかのポジティブな材料もあるが、目標を達成するには明日が重要だ」