アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストが、角田裕毅と佐藤万璃音という2人の日本人ドライバーを起用したF1ヤングドライバーテストを振り返った。2日前に終幕した2020年のF1世界選手権で使用されたマシンで行われたテストで、角田裕毅は123周を走行して5番手タイム、佐藤万璃音は127周を走行して12番手タイムを記録してテストを終えた。
「今日は非常に成功したテストだった」とフランツ・トストはコメント。「我々は2台のマシンで250周を走破し、両方のドライバーにとってかなり良いレッスンとなった。彼らはFIAジャンプテストのようなこういったイベントに求められる準備を経験でき、二人とも問題なく合格し、彼らが慣れ親しんできたよりもはるかに多くのエンジニアとの作業しなければならないことがどういったものかを学ぶことができた」「テスト中、セットアップ変更は許可されていなかったが、プライムとオプションの両方をテストし、彼らは確実にマシンを学び、異なるタイヤコンパウンドを比較することができた。特にここアブダビでは、タイヤをオーバーヒートさせないように使用する方法を学び、適切な温度を与えることが重要がドライバーにとって重要だ」2021年にアルファタウリ・ホンダからF1デビューが計画されている角田裕毅にとって、今回は最終実技テストのような位置づけだったが、スピンを喫しはしたものの、技術フィードバックとエンジニアとの協力という点でフランツ・トストは合格点を与えた。「裕毅はすでに11月にイモラでF1カーをテストしているが、今回は現行スペックのマシンを運転することができたし、万璃音にとっては初めてのF1カーだった。裕毅は素晴らしい仕事をして、非常に優れた技術フィードバックを与えてくれた。エンジニアとの彼の強力は本当に有益だった」一方、佐藤万璃音の今回のテストは、おそらく資金を捻出しての参加であり、ホンダF1やレッドブルのF1活動との関係性はないが、フランツ・トストはその仕事ふりを称賛し、“モータースポーツでの将来はあると思う”と激励した。「万璃音も堅実に仕事をこなし、多くの周回数を走り込み、マシンとF1チームの作業方法を学んだ。今回のようなことを続けていけば、彼にはモータースポーツでの将来があると思う」「今日、我々は非常に実りのあるテストを行い、2020年シーズンの成功を良いカタチで締めくくることができた」「トラック、オペレーションルーム、ファエンツアとバイチェスターのチームメンバー全員、そして、最後になるがホンダの素晴らしいサポートと非常にパワフルで信頼性のあるPUに感謝したい。全員が我々の歴史のなかで史上最高のシーズンを達成するために各々の役割を果たしてくれた」関連:F1アブダビテスト 結果:角田裕毅が堂々5番手!アロンソがトップタイム