アルファタウリ・ホンダF1は、ピエール・ガスリーが2021年のF1世界選手権もチームに残留することを発表した。ピエール・ガスリーは、2017年のF1マレーシアGPでトロロッソからF1デビュー。2018年にも同チームでフル参戦した後、2019年にはチームを離れたダニエル・リカルドの後任としてレッドブル・レーシングに昇格した。
しかし、レッドブル・レーシングで期待された成績を残せなかったピエール・ガスリーは、F1ベルギーGPからアレクサンサー・アルボンと入れ替わるかたちでトロロッソに再加入。その年のF1ブラジルGPで2位でフィニッシュしてF1初表彰台を獲得するなどパフォーマンスを取り戻した。アルファタウリ・ホンダにチーム名を変えた今年もその勢いは衰えず、モンツァで開催されたF1イタリアGPではF1初優勝を飾り、12戦を終えた時点で63ポイントを獲得して、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンに1ポイント差のランキング9位につけている。だが、アレクサンダー・アルボンの不振によってピエール・ガスリーと再交代するべきとの声もあったが、レッドブルF1は頑なに否定。そして、10月28日(水)にアルファタウリ・ホンダはピエール・ガスリーが2021年もチームに残留することを発表した。ピエール・ガスリーは「スクーデリア・アルファタウリともう1シーズンに継続できることをとてもうれしく思う! 今年は非常に順調に進んでいるし、チームの歴史の中で最も成功したシーズンになろうとしている」「僕たちは非常に強い関係を築いているし、巡ってきたすべてのチャンスを生かしていると感じている。その最たるものがF1イタリアGPだった。モンツァでのF1初優勝は僕にとって非常に特別な瞬間だったし、チームの歴史のなかで2回目の勝利を達成できたのはとても嬉石ことだった。とても誇りに思っている」「チームをプッシュし、可能な限り前進させるために全力を尽くしていく。来年の挑戦を楽しみにしているし、プレミアムファッションブランドとレーシングチームの両方としてアルファタウリと将来さらに成功を収めるために、できる限りのパフォーマンスを続けていく」アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは「ピエールが2021年シーズンも残留することをうれしく思う。彼は長年レッドブルのドライバープールの一員であり、今後何シーズンもレッドブル・ファミリーに留まることを期待してる」とコメント。「昨年チームに戻って以来、彼は一貫して非常に良いパフォーマンスを示し、2019年にブラジルで2位、今年のイタリアGPでチームのホームレースで優勝し、2つの表彰台を獲得した」「ピエールは、彼の素晴らしいレースクラフトのおかげもあり、非常に競争力があることが証明されており、すべてのレースでマシンの可能性を引き出し、エンジニアに貴重なフィードバックを提供している」「彼は精神的に非常に強く、常にやる気があり、目標を設定するときはそれを達成するために全力を尽くす。この協力を拡大し、2021年シーズンにともに成功を収めることを楽しみにしている」アルファタウリ・ホンダF1は、誰がピエール・ガスリーのチームメイトを務めるかはまだ発表していない。現在はダニール・クビアトがドライバーを務めているが、2021年には角田裕毅がF1デビューを果たすと期待されている。