マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、今月末にジミー・ジョンソンとマシンを交換して、NASCARマシンを初テストすることになった。2度のF1ワールドチャンピンであるフェルナンド・アロンソと7度のNACARチャンピオンであるジミー・ジョンソンは、11月2日((金)に動画を公開し、F1アブダビGP翌日となる11月25日にバーレーンのサヒール・サーキットでF1マシンとNASCARマシンを交換することを発表した。
フェルナンド・アロンソとジミー・ジョンソンは「キミのクルマをドライブさせてくれない?」と同時に話しかける動画を公開し、合同テストを行うことを発表した。フェルナンド・アロンソは、ジョンソンのヘンドリック・モータースポーツ 48号車 シボレー、ジミー・ジョンソンはアロンソのマクラーレンのF1マシンを走らせる。過去にもF1とNASCARのドライバーの交流は行われている。2011年にはルイス・ハミルトンとトニー・スチュワートがマシンを交換。ワトキンス・グレン・インターナショナル・サーキットでイベント走行を実施している。しかし、今回のイベントははるかに広範囲に及び、ジミー・ジョンソンはホームステッドでのNASCAR最終戦後にマクラーレンのファクトリーを訪れて、F1シミュレーターで数時間を過ごす予定となっている。その後、ヘンドリックのチームメンバーとともに最終戦アブダビGPを訪れ、クルーたちもアロンソのチームと合流。48号車はすでにバーレーンに輸送されているという。今シーズン末でF1引退を表明しているフェルナンド・アロンソは、インディカー、フォーミュラE、NASCARといったあらゆる主要モーターレーシングシリーズから招待状を受け取っている。フェルナンド・アロンソの将来のプランについては多くの憶測を生んでいる。世界3大レースでの“3冠”を目指すアロンソは、すでにモナコGPとル・マン24時間レースを制しており、残すはインディ500での勝利のみとなっている。マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、かつてNASCARでスポンサー関連の仕事をしており、NASCARとのつながりはある。今年9月にデイトナ500へのスポット参戦に興味はあるかと質問されたフェルナンド・アロンソは「象徴的なレースだし、素晴らしいレースであることは間違ない」とコメント。「モータースポーツで非常に重要なイベントだ。そのようなイベントには魅力は感じる」F1後のキャリアでNASCAR転向という可能性はあるかと質問されたフェルナンド・アロンソは「あまりないね。魅力的なシリーズであることは間違いないけどね」とコメント。「全てのモータースポーツシリーズには良いところ、悪いところがあるし、魅力的な部分もある。NASCARはモータースポーツの素晴らしいシリーズのひとつだ」「もちろん、僕はクルマをテストしたことがないし、選手権、ルールについての情報もないので、判断するのはとても難しい。でも、そうだね。何が起こるか見てみよう」