マクラーレンとの新契約が発表されたフェルナンド・アロンソだが、契約延長を決断するまでには今シーズン限りでF1を引退することも考えていたと明かした。マクラーレンは19日(木)、フェルナンド・アロンソの2018年の残留を発表。ルノーのエンジンを搭載する来季、アロンソはマクラーレンとの4シーズン目を戦うことが決定した。
過去3年間、ホンダのF1エンジンのパフォーマンスと信頼性不足により、フェルナンド・アロンソは表彰台はおろか、ポイント獲得さえも苦しい状況を耐えてきた。今年はプレシーズンテストからホンダのエンジンにトラブルが多発。マクラーレンはフェルナンド・アロンソがF1モナコGPを欠場して、インディ500に参戦することに同意するほど厳しい状況だった。しかし、マクラーレンは今シーズン限りでホンダとの契約を解消し、来季からはルノーのパワーユニットを搭載することが決定している。新生マクラーレン・ルノーで2018年を戦うことを決断したフェルナンド・アロンソだが、F1キャリアに終止符を打つことも検討していたことを明らかにした。「インディ500が終わってF1に戻ってきたとき、自分がF1を続けていけるだろうかと疑問が湧いてきた。他のシリーズを検討するべきかもしれないと思った」とフェルナンド・アロンソはコメント。「8月の休みに他チームと彼らの取り組んでいるプロジェクトや状況について少しだけ話をした。その中には今年のレースで勝ったチームもいる。そういうやり取りはいくつかあった」 「でも、自分の中の何かがマクラーレンに残れと言った。今年のシャシーは上位を戦うだけの力があることを証明していると思うし、かなりの進歩を果たしていることも確認できている。F1で短期間で勝利を目指すという意味で、この組織はかなり論理的だ」「夏休みが終わって、スパかモンツァあたりでは、契約延長の覚悟は決まっていたけど、当時はチームの方がまだだった。その時、彼らはパワーユニットの状況を変えようとしていたし、そのあとルノーに変更することを決断した」 「ルノーの人たちにも確認をとった。僕は長年、とても強い関係があるからね。パワーユニットの状況はどうなのか尋ねた。クレイジーなことが何もないかどうかはっきりさせた。それに、過去数戦のレッドブルも(勝てるエンジンかもしれないという)追加のモチベーションになった」 「他のチームとの話し合いはそれほど真剣ではなかったけど、いくつか話をしていたのは確かだ」フェルナンド・アロンソは、マクラーレンが来年は勝てるマシンを用意できると信じたからそこ、マクラーレンとの契約延長に合意したと述べた。「残留したのはそれが理由だ。インディアナポリスが終わった後の6月~7月も自分にとって来年のベストな選択肢は何かについて考えていた。Q3前に予選を終えることがあまりに多いのは好きではない。表彰台に上れないことがあまり多いのも好きではない」「だから、来年もそうなるなら、もう一度表彰台のセレブレーションを楽しんだり、勝利を味わわうためにはF1以外に目を向けた方がいいんかもしれないと思った。でも、今年はかなり進歩しているし、ファクトリーでもたくさんの時間を過ごしてきた。来年のプランも知っているし、ルノーが来年にむけてどのようなものを準備しているかもわかっている。それが僕がここにいる理由だ。また表彰台でお祝いできると信じている」 一方、フェルナンド・アロンソとの新しい契約の期間について質問されたマクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは「フェルナンドがかなり長い期間我々と共にいられるように調整した内容になっている」とコメント。「我々の願いは、フェルナンドがどれくらい長くドライブを続けたいか、彼が何をドライブし続けたいかに関わらず、彼がマクラーレンとともにそれをしていくことだ。今回は複数年契約であり、我々はそれについてとても満足している」関連:フェルナンド・アロンソ、2018年のマクラーレン残留を正式発表
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