マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、パワーユニットコンポーネントの交換により、F1日本グランプリの決勝で35グリッド降格ペナルティを科せられることになった。F1日本グランプリの金曜フリー走行後、フェルナンド・アロンソのマシンのパワーユニットにハイドロ系のトラブルが発覚・ホンダのスタッフは夜間禁止令を破って深夜まで作業を続けた。
マクラーレン・ホンダが、夜間禁止令を破ったのは今季2度目。免除の切り札を使い切ったことになり、これ以降は徹夜作業が認められない。しかし、トラブルの箇所を特定できず、修復のめどは立たなかったことから、ホンダはフェルナンド・アロンソのパワーユニットの6つのコンポーネントを全て交換することを決断した。今回の交換でMGU-Hとターボチャージャーが10基目、ICEとMGU-Hが8基目、エネルギーストアが7基目、コントロールエレクトロニクスが6基目となり、フェルナンド・アロンソは35グリッド降格ペナルティを科せられることになった。ホンダはスペック4の開発を進めているが、まだ完成はしておらず、フェルナンド・アロンソは今回搭載されたスペック3.7で残りのシーズンを戦う予定となっている。今回のペナルティにより、現段階でフェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダとしての最後のF1日本グランプリの決勝を最後尾グリッドからスタートすることがほぼ確定している。初日のセッションを終えたフェルナンド・アロンソは「このサーキットでは、第1セクターの高速コーナーでパフォーマンスの良し悪しが分かる。今日はマシンの感触はよかった。第1セクターではかなりのグリップがあるので、いい気分でセッションに臨んでいる」と述べていた。F1レギュレーションでは、各ドライバーあたり4基のエンジンを使用することができる。そして、パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのどれかひとつが5基目に達した時点で10グリッド降格ペナルティが課せられ、2つ目以降のコンポーネントは5グリッド降格となる。