アレックス・アルボンは、ウィリアムズ・レーシングの2024年F1マシン『FW46』がF1シミュレーターのでピーキーな先代とは「まったく異なるフィーリング」を持っていると語った。アルボンとウィリアムズは2023年、ロードラッグのFW45に適したサーキットで優れた走りを見せた。だが、モンツァやモントリオールのようなローダウンフォースのサーキットでミッドフィールドの先頭を争ったFW45は、シーズンを通してオールラウンドに戦うには弱点が多すぎた。
ウィリアムズにとってFW46の最大のプライオリティは、その変則的なハンドリング特性を改善し、より幅広いサーキットで安定したポイント獲得につなげることだった。グローブのシミュレーターで新しいキットを試したアルボンは、FW46のフィーリングがすでに昨年のマシンと「まったく違う」ことに勇気づけられている。「まったく違う。何よりもフィーリングが違うから、必要なドライビングスタイルも違う」とアルボンは語った。「あまり早まって言いたくはないけど、FW45には常に一定の限界があり、特にモナコやバルセロナのようなトラックに行くと、それが浮き彫りになった」「低速は僕たちにとって常に大きな問題だったし、ブレーキングも僕たちにとっては常に大きな問題だったけど、高速で長いコーナーも難しかった」「間違いなく、シミュレーターではこれらの領域が改善されているのがわかるけど、同時にそれはかなり異なるドライビングスタイルを伴う。コースに出たら、それを理解して区別しようと実際に取り組み始めることができる」ウィリアムズの2024年の変更点のうち、どの程度が彼のフィードバックに基づくものなのかと尋ねられたアルボンは 「僕だけでなく、チームメイト全員のフィードバックだ。僕がクルマを運転していなかった2020年と2021年でさえ、同じ問題を抱えていた」と語った。「したがって、過去4、5年間、ウィリアムズのマシンには常に固有の問題が存在していた」「今年は特に、FW45の開発時間を少し犠牲にしてFW46に集中し、マシンのアップグレード量を短縮して、このマシンをもう少しアグレッシブに攻め、マシンのDNAを本当に変え始めるようにした。それが計画だ。それが実現するかどうか見てみよう」ウイリアムズは復活したアルファタウリの猛追をかわしてランキング7位をなんとか粘ったが、ポイントでは28ポイントにとどまり、アルピーヌの120ポイントには遠く及ばなかった。今季のウィリアムズの躍進が楽観視される中、アルボンは、新車が期待通りに万能であれば、ポイントランキングでこれほどの差を縮めることは健全な目標だと考えている。「昨年はアルファタウリを抑えてのフィニッシュだったけど、6位と5位との差を見ると、かなり大きなジャンプだ」とアルボンは語った。「アルピーヌの前は、アストン、マクラーレン、メルセデスとの間にかなりの差があり、その時点では基本的にトップフィールドにいることになる」「アルピーヌと戦いながら、そのトップ集団の後ろについていきたい。僕たちにとっては、それが現実的なパフォーマンスだと思うし、どのように展開するか見てみよう」「表彰台や優勝は、現実的には今年は無理だと思う。定期的にポイント圏内に入ることができれば素晴らしいことだ」マシンのアプローチを変えたことで、昨年はそうではなかったけど、ある意味でトップ6、トップ5のチームになるためには一貫性が必要だ。モナコやバルセロナなど、ある意味で苦戦を強いられたトラックでどう戦えるかとても興味がある」
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