角田裕毅は、2025年F1第14戦ハンガリーGP初日のフリー走行でマシンのグリップ不足に直面しつつも、FP2ではトップ10に食い込む力強いパフォーマンスを披露した。FP1では1分17秒393で17番手と苦戦したが、FP2ではセットアップの調整が功を奏し、1分16秒485で9番手へと浮上。チームメイトのマックス・フェルスタッペンを上回る結果を残した。
「今日の2回のセッションからはいくつかポジティブな点がありました。FP1からFP2でパフォーマンスが上がったのは金曜日としては良い兆候です」と角田裕毅はコメント。「問題はバランスというよりもグリップの不足で、通常期待するレベルには達していなかったです。そこが今日足りなかった部分ですね」「でも、2台とも前向きに進められた点はあるので、予選に向けて何が足りないのかを見極めていきたいです」レッドブルはこの日、両セッションを通じてマシンの挙動に苦しんでおり、フェルスタッペンは「運転不可能」と無線で訴える場面もあった。テクニカルディレクターのピエール・ワシェは、現状の問題が想定外であると明かす。「今日は我々にとって非常に厳しい一日だった。マシンが期待どおりに機能しておらず、両方のセッションでいくつかのテストを実施したが、どれも想定したような反応が得られなかった」とワシェはコメント。「夜のうちに全てのデータを解析し、明日のフリー走行前に改善策を見つける必要がある。今のままでは競争力が足りないので、明日に向けて大きな作業が必要だ」金曜日時点では厳しい状況にあるレッドブルだが、角田裕毅はセットアップの方向性に一定の手応えを見せており、予選に向けて改善の余地を残している。
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