レッドブルF1は、リアム・ローソンではなく角田裕毅を昇格させるべきだった。そう語るのは、元アルファタウリのチーム代表フランツ・トストだ。トストは、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして誰を選ぶかを巡る議論の中で、レッドブル上層部に対し「角田を起用すべきだ」と明確に進言していたという。しかし、その意見は最終的に退けられ、レッドブル・レーシングは経験面で劣るローソンを選択した。
だが、この決断はわずか2戦で破綻。ローソンは再びレーシングブルズへと降格され、レッドブル・レーシングは再びドライバー探しを余儀なくされた。そして最終的に選ばれたのが角田裕毅だった。「私は『角田裕毅で行け』と言った」と現在もレッドブルのコンサルタントを務めるトストは、ドイツの『F1-Insider』に対しそう語った。「彼には経験があり、速さもある。できる力がある。結果は見ての通りだ」「(ローソン昇格は)間違った決断だった。なぜなら角田の方がローソンより速く、経験もある。これは議論の余地すらない」実際、角田裕毅はレッドブルで少なくともポイントを獲得しており、ローソンよりは良い成績を残している。しかし、現時点ではフェルスタッペンのペースには届いていない。トストはそんな角田裕毅に対し、「レースでのアグレッシブさが必要だ」とし、次のように指摘する。「予選はかなり良いが、レースではもっと攻撃的になる必要がある。ただし、マシンの理解がまだ不十分な部分もある。特にレースにおいて極めて重要なタイヤマネジメントの領域では、まだ時間が必要だ」また、トストは今も角田裕毅と定期的に連絡を取っていることを明かし、こう続けた。「私は今でも彼と定期的に連絡を取っている。そう、彼は何を期待されているかを分かっている」「彼はフェルスタッペンから学ぶことができる。そして、それは素晴らしいことだ。フェルスタッペンを打ち負かすことを目的に行けば、それだけで負けている。今のF1でマックスは群を抜いて速いドライバーだ。セカンドドライバーはそれを受け入れる必要がある」「角田の仕事は、可能な限り彼に近づくことだ。これまでのところ、実際によくやっていると思う」
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