角田裕毅は、F1サンパウロGPのリスタートラップで芝生にホイールを落としたとき、「ちびった」と認めた。角田は土曜日のスプリントレースでアルファタウリ初のポイントを獲得していたが、予選トラブルによりグランプリの可能性は阻まれ、チームメイトのダニエル・リカルドに1グリッド差の16番手でQ1を終えた。
しかし角田裕毅は、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のスタート前の故障、ターン1進入でのアレックス・アルボン(ウィリアムズ)とケビン・マグヌッセン(ハース)の接触に乗じて、赤旗中断までに順位を6つ上げた。だが、リスタートで角田裕毅は元チームメイトのピエール・ガスリーのオーバーテイクに失敗し、その結果出口で大きく膨らみ、エステバン・オコンにポジションを奪われた。「あれは大きなミスでした」と角田裕毅は認めた。ちょっと怖かったんし、実際、ちびりました。幸いなことにリタイアは予想してしませんでした」ミディアムタイヤで長いミドルスティントを走り、レイトチャージのためにソフトタイヤに切り替えた角田裕毅は、苦戦するルイス・ハミルトンを追い詰めることを目指していた。ジョージ・ラッセルのリタイアで角田裕毅さらに順位を上げたが、信頼性の問題に制限させることがなければ、もっと上位を狙えたはずだと考えている。チームメイトのリカルドのレースは1周目の接触によるダメージで台無しになり、彼とオスカー・ピアストリはすぐに1周遅れとなった。「良い結果でした」と角田は振り返った。「ダニエルにとっては残念でした。彼のペースはとても良かった。彼はセットアップを少し変更したと思うし、良いデータが得られたと思います。彼はかなり速かった」「チーム全体としてはとても良かったと思う。最後は信頼性の問題で苦労しましたが、幸運にもマシンを持ち帰ることができました」技術的な問題がなければ、誰に追いつけたと思うかと聞かれた角田裕毅は「ピエールについてはわかりませんが、ルイスはかなり可能性が高いです」と答えた。角田裕毅の9位はアルファタウリにとって3戦連続のポイント獲得となり、ファエンツァのチームはコンストラクターズランキングでウィリアムズに7ポイント差まで迫った。「3レース連続でポイントを獲得できたのは良かったと思います」と角田裕毅は断言する。「そうだね、とてもいいリズムです。このようなレースを続けて、今はランキング7位に近づいている。だから可能性はあるし、できると思います。ベストを尽くします」。アルファタウリは、主に2024年にフォーカスを移したライバルたちとは対照的に、年末に向けてアップグレードを続けたメリットを享受している。シーズン初期と比べて、クルマの感触がどれくらい良くなったかと尋ねられた角田裕毅は「そうですね。車内のフィーリングはかなり似ています。もちろん、コーナーバランスはある意味で良くなっています」「しかし、そうですね、この結果は、僕たちが間違いなく大きな一歩を踏み出したこと、特にオースティンでのアップグレードがすべてを物語っていると思います」