角田裕毅が、鈴鹿サーキットで開催される2023年F1第17戦日本GPへの意気込みを語った。角田裕毅は過去2戦でレースラップを完走していない。モンツァではフォーメーションラップ中のエンジン故障でスタートさえ切ることなく終了し、前戦シンガポールでは1周目のターン5でセルジオ・ペレス(レッドブル)と接触にサイドポッドを破損してリタイアとなった。
しかし、シンガポールで導入したアップグレードには手応えを感じており、鈴鹿サーキットでは入手を狙えると自信をみせる。「ここ2レース、自分にはミスではないにしろ、1周目を走り抜けることができませんでした。でも、気持ちをリセットして、鈴鹿で力強く立ち直る準備はできています」と角田裕毅はコメント。「日本に到着して以来、ファンの皆さんから大歓迎をしていただき、さまざまなプロモーションイベントに忙しくしてきました。今週末がとても楽しみです。正直に言うと、昨年のレースが終わったときからずっと楽しみにしていました! とても特別な場所であることは間違いないし、他のグランプリとはまったく違う感じで、ファンからの声援がとても大きかったです。信じられないほど素晴らしかったですし、またあの場所に戻るのが待ちきれません。僕にとって今年最高のイベントになるでしょう」「鈴鹿では2016年のF4時代からレースをしているので、今週末は昔から知っている多くの人たちに会えるでしょう。かつてF4で対戦したドライバーたちが、今は日本を拠点にプロのレーシングドライバーとしてスーパーフォーミュラやスーパーGTに参戦しています。彼らとは今でもいい関係が続いていて、よくオンラインゲームをしたりしています。招待したい人はたくさんいますが、パドックに連れてこられるのはそのうちの数人だけです。レースウイーク中は仕事に集中しなければならないので、そのほうがいいでしょう」「リアムが鈴鹿での経験を積んでいることは、チーム全体にとってもいいことです。 上位カテゴリーでは僕より上かもしれません。今週末までにリアムは3戦のグランプリに参戦しているので、より多くの知識を持っているだろうし、チームとして良いパフォーマンスを期待しています」「シンガポールで導入したアップグレードは機能していると思うので、トップ10やトップ8を狙えるかもしれません。より多くのポイントを獲得する必要があるし、チーム全体がそれを達成するためにお互いをプッシュし合いながら、その目標に向かって取り組んでいます」また、日本到着後の会見で角田裕毅は「次の日本GPこそ普通に走りたいです」と語った。「マシンのペースはいい。気持ちを切り替えて、鈴鹿ではしっかりとまとめ上げたいです」一方、角田裕毅がレースで活躍する姿を見せられていないなか、負傷したダニエル・リカルドの代役として急遽F1デビューを果たしたリアム・ローソンは、落ち着いたレース運びで印象を与えており、角田がリタイアしたシンガポールでは9位入賞。角田の今季の獲得ポイントに1ポイント差に迫った。そのため、アルファタウリは、チームの2024年に“経験豊富なドライバー枠”にダニエル・リカルド、そして“ルーキー枠”には角田裕毅ではなく、リアム・ローソンを乗せるのではないかとの噂もある。だが、角田裕毅は「マネジャーもいますし、誰よりも(状況は)分かっているので心配はしていません」と語った。一部報道では、アルファタウリはF1日本GPの週末に2024年のドライバーラインナップを発表するとされており、角田とホンダの地元である鈴鹿サーキットで開催されることを考えれば、角田裕毅の残留が発表されるのが妥当だとの見方がある。
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