レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、角田裕毅がF1に集中できるようにユーロ・フォーミュラ・オープンへの出場を阻止した。角田裕毅は2021年にアルファタウリ・ホンダでのダニール・クビアトに代わってF1デビューが計画されているが、これはヘルムート・マルコが示したもうひとつの明確な兆候と言える。
今週、角田裕毅はイモラ・サーキットでフリー走行に出場するために必要なF1スーパーライセンス取得の条件となる300kmの走行を実施。F1バーレーンGPでフリー走行デビューを果たすとみられている。角田裕毅は「バーレーンでプラクティスで走ることになれば、両方のマシンを走らせるのでかなりタイトなスケジュールになると思います」とイモラでのアルファタウリ・ホンダとのF1テスト後に語った。「F1とF2には大きな違いがあるので、難しい週末になるでしょう。まだ、走るかどうかは分かりませんが、そうなるとすれば、僕にとって大きな挑戦になるでしょう」ヘルムート・マルコは、角田裕毅がF1スーパーライセンスの資格を満たせば、2021年に間違いなくF1デビューするだろうとほのめかしている。そのためには今シーズンのFIA-F2F2でトップ5以内にとどまる必要がある。「シーズンの初めに目標を設定しているので、それについて余計なストレスを感じることはありません」と角田裕毅は主張する。しかし、角田裕毅のF1に焦点を絞るために、最近、ヘルムート・マルコは、スパで開催されたユーロ・フォーミュラ。オープンへの出場をブロックした。「カーリンから誘われたので、ヘルムートに尋ねたと『ノー。F1に焦点を合わせなさい』と言われました。とにかくイモラで300kmを達成することに集中しなさいと言われた以外、アドバイスはありませんでした」と角田裕毅は語った。角田裕毅がF1デビューが実現すれば、小林可夢偉以来、7年ぶりの日本F1ドライバー誕生となる。次の日本F1ドライバーになることに興奮しているかと質問された角田裕毅は「来年(F1で)レースをすることになったら、私は間違いなくのファンの前で鈴鹿を体験したいですね」と角田裕毅はコメント。「日本のファンの前でレースをすることができれば、人生で最も楽しいレースになると思います」