ウィリアムズの2019年F1マシン『FW42』がようやくカタロニア・サーキットに到着。エンジンを初始動させた。F1バルセロナテストは2月20日(水)に3日目を迎え、ウィリアムズのガレージに注目が集まっている。新車FW42の完成の遅れにより、ウィリアムズはシェイクダウン走行と最初の2日間のテストを断念。水曜日の午後から走行を行うべくガレージでは懸命な作業が行われている。
しかし、オックスフォードシャーからスペインに向かっているなか、ウィリアムズの広報担当は、水曜日の午前中にFW42が走行することは“ありそうもない”と述べていたが、あるウィリアムズのメカニックは、FW42が水曜日にトラックデビューを果たすことができればそれは“奇跡”だと語っているという。ウィリアムズのルーキドライバーであるジョージ・ラッセルは、水曜日に走行できるかもしれないというウィリアムズの予想を“信じている”と語る。「全員がそれを解決するために可能な限り懸命に仕事をしている」とジョージ・ラッセルは語った。「正直、あまり妥協を強いられることはないと思う。冬季テストはひとつのことだけど、レースが始まればまったく別の話になる」新車でのスタートの遅れは、技術責任者のパディ・ロウの進退問題に発展しており、FW42の遅延の原因になったとされる設計上の欠陥について説明責任が求められる可能性がある。すでにプレシーズンテストの25%を逃したことはウィリアムズにとって大きな後退であり、ロバート・クビサの復帰を楽しみにしているファンにとって憂慮すべき状況だ。ロバート・クビサの母国ポーランドの放送局 Polsat Sport は「このような状況が続けば、確実に誰かが失業するだろう」と報道。昨年、ウィリアムズはパディ・ロウの主導のもと、マシンコンセプトを一新させたが失敗。40年以上の歴史のなかでチーム史上最悪の成績となるコンストラクターズ選手権最下位で終えた。元F1ドライバーのマルク・スレールは「また新車が酷ければ、正直、パディ・ロウがどうなるかはわからない。これが彼の最後のチャンスだ」と語った。