ウィリアムズは、パフォーマンスエンジニアリング責任者を務めるロブ・スメドレーが、2018年シーズン末をもってチームを離れることを発表した。長年フェラーリでフェリペ・マッサのレースエンジニアを務めていたロブ・スメドレーは、2014年にフェリペ・マッサと共にウィリアムズへと移籍。2014年と2015年のコンストラクターズ選手権3位、2016年と2016年のコンストラクターズ選手権5位という成績を支えた。
フェリペ・マッサの引退後もチームに残っていたロブ・スメドレーだが、今年ウィリアムズは低迷に陥っており、わずか7ポイントの獲得でコンストラクターズ選手権で最下位に沈んでいる。「ウィリアムズでの時間は本当に楽しかった」とロブ・スメドレーはコメント。「2014年に加入して以来、チームは大きな変化を遂げ、その一員として活躍できたことを喜びだった。ウィリアムズはF1界で非常に特別なチームであり、ここにいる全ての才能を持ってすれば、彼らは状況を良くしていけると確信している」「今後も私の大切なチームのままだ。だが、F1での20年間を経て、物事を見つめ直して、次の動きをどうするかを評価する適切な時期だと感じている。将来の機会を決めるまで、家族と多くの時間を過ごすことを本当に楽しみにしている」ウィリアムズの副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは「この4年間、ロブが我々のチームにいてくれたことは喜びできた。個人的にも職業的にも彼がいなくなることで寂しくなるでしょう」とコメント。「彼は我々のパフォーマンスが低下していたときに加入することに合意してくれました。その時期に彼が我々には状況を好転させるポテンシャルがある見極めてくれたことに感謝しています」「我々と過ごしてきた時間のなかで、彼はその役割を通してチームに多大な貢献を果たしてくれただけでなく、グローブにとっても偉大な存在であり、F1への彼の熱意と情熱は多くの人々を鼓舞してくれました」「ロブは長い間スポーツに携わってきたので、奥様や息子さんたちとの大切な時間を確保したいという彼の決断を理解し、尊重しています。彼の今後の活躍を願うともに、ウィリアムズに捧げてくれた時間、情熱、ファイティングスピリットに心から感謝しています」ジョダンでF1キャリアを開始したロブ・スメドレーは、2004年にフェラーリに加入。フェリペ・マッサのエンジニアを務めていた2010年のF1ドイツGPでは順位の入れ替えを指示する『Fernando is faster than you.(フェルナンドの方が速い)』という悪名高いフレーズを発したことで話題となった。今年、ウィリアムズは、空力責任者だったディルク・デ・ビア、チーフデザイナーだったエド・ウッドがチームを離れており、ロブ・スメドレーの離脱で再び体制変更がさらに加速することになりそうだ。
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