ウィリアムズは、GP3チャンピオンのアレックス・リンを2015年の開発ドライバーに起用することを発表した。アレックス・リンの役割には、広範囲なシミュレーター作業だけでなく、スペインGP後に開催されるテストでの走行も含まれる。2015年、アレックス・リンはDAMSからGP2に参戦しながら、ウィリアムズでの仕事をこなしていく。
ウィリアムズの副チーム代表クレア・ウィリアムズは、開発ドライバーの役割を通じて、将来にむけてアレックス・リンを育成していく意向だと述べた。「ウィリアムズには、若い才能をもたらしてきた強い実績があります。我々の開発ドライバーのポジションは、F1チームの内部作業に新人を完全に没頭させるように計画されています」「英国チームとして、我々は常に地元で新たに出現する才能に目を光らせています。アレックスはGP3での印象的なパフォーマンスで我々の目を引きました。彼は実績に基づいて選ばれました」アレックス・リンは、ウィリアムズの開発のポジションからレースドライバーに昇格したバルテリ・ボッタスと同じ道を辿れることを願っている。「GP2で力強いシーズンを過ごしつつ、今シーズンを通してF1カーの開発も手伝っていきたい。まさに同じ開発ドライバーの役割としてウィリアムズに加わったバルテリ・ボッタスの先例にならうことができればいいね。彼はハードワークと決意でGP3タイトルに勝ち、ウィリアムズのF1レースドライバーとしての居場所を勝ち取った」とアレックス・リンは述べた。「フランク・ウィリアムズ卿とパット・サイモンズのような人々と働くことは、僕にとって驚くべき機会だ」「ここウィリアムズにはかなり多くの経験があるし、レースドライバーとして、そして、このチームの尊敬されたメンバーとして自分のスキルをさらに発展させるために人々から得られる知識を生かせること願っている」21歳のアレックス・リンは、2011年にフォーミュラ・ルノーUK、2013年にはマカオGPを制し、昨年はGP3タイトルを獲得。昨年冬のアブダビテストにロータスから参加してF1マシンでの初走行を行っている。2014年にはレッドブルのジュニアチームに加入したアレックス・リンだが、この役割のために友好的に合意したと AUTSPORT は報じた。ウィリアムズは、すでにスージー・ヴォルフが開発ドライバーから公式テストドライバーに昇格することを発表している。だが、2016年から導入されるスーパーライセンス規約では、スージー・ヴォルフはレースシートに座る資格はないが、GP3で優勝したアレックス・リンは必要な40ポイントのライセンスポイントを獲得している。