F1オーストリアGPの予選でフロントローを獲得したウィリアムズだが、レースでの優勝候補だとは考えずにレースに臨んだと述べた。フェリペ・マッサとバルテリ・ボッタスは、チャンピオンシップリーダーのニコ・ロズベルグの前からレースをスタートしたが、レースでは冷却にトラブルを抱えていたメルセデスに1-2フィニッシュを決められた。
ウィリアムズの車両パフォーマンス責任者のロブ・スメドレーは、ウィリアムズは独自にクルマの問題を管理しており、3位と4位でのフィニッシュを確実にするために保守的なアプローチを採用せざるを得なかったとレース後にリポーターに語った。「速いクルマがあり、より組織化されたチームに我々は負けたのだと思う。今日は彼らが我々よりも良い仕事をしたので、彼らに脱帽する」とロブ・スメドレーは述べた。「我々に問題がなかったわけではなかったし、クルマのシステムを管理しなければならなかった。ブレーキ、タイヤを統合し、確実に3位と4位を得ることが重要だった。メルセデスとレースをして、5位や6位、もしくはさらに悪い結果でフィニッシュするような愚かなことはしなかった」ウィリアムズは、ライバルよりも遅くピットインしたことでメルセデスに負けたが、ロブ・スメドレーは、ウィリアムズがもっとアグレッシブな戦略を採用できたとは考えていない。「正直、それほど異なることはできなかったと思う。メルセデスに問題があったが、彼らがフルペースで走らせていたとは思わない」「彼らの1回目のピットストップに反応していれば、レース終了まで我々のクルマがたどり着けないあらゆる可能性があった。タイヤ摩耗はギリギリだったし、我々が行ったことにそれなりに満足している」「失望の痛みを感じていなかったとしたら、我々はコンペティティブな人々ではないだろう。だが、我々はポジティブに捉えなければならない」レースをリードして1回目のピットストップを迎えたにも関わらず、4番手でレースに復帰したフェリペ・マッサだが、戦略の展開は不運だったと考えている。「バルテリは僕の後にピットインしてピットストップで僕を抜いたので、それほど遅いピットストップだったとは思わない」とフェリペ・マッサは述べた。「不運だったと思う。トラックに復帰したときにメルセデスの後ろになってしまったし、他のドライバーが温まったタイヤでかなり接近していたので、楽に抜かれてしまった」「そのあと、ピットインを予定した遅いクルマと同じラップになって多くのタイムを失った。それはボッタスにポジションを奪われるには十分だった」「彼は僕よりもちょっと運が良かった。通常、先にピットストップした方がいいけど、僕には運がなかったし、2.1秒のピットストップはできなかった」「それでも僕たちがやったことと結果には満足している。残念ながら、表彰台には十分ではなかったけど、チームにとっては素晴らしい結果だ」関連:ウィリアムズ:バルテリ・ボッタスが初表彰台 (F1オーストリアGP)