FIA世界耐久選手権(WEC)のLM-GTEクラスが、2017年から世界選手権へのステータスを高めることが決議された。30日(水)、ウィーンでFIA世界モータースポーツ評議会が開催され、2017年のWECカレンダー、LMP1レギュレーションの導入が2020年まで延期されることが決定したほか、GTEクラスがFIA世界選手権のステータスへと変更することが認められた。
これまで“ワールドエンデュランスカップ”とされていたGTEクラスだが、マニュファクチャラーやチームが増えることを期待して格上げとなった。すでにフェラーリ、アストンマーティン、フォード、ポルシェが参戦している。ACOのピエール・フィヨン会長は「ジャン・トッド(FIA会長)、リンゼイ・オーウェン・ジョーンズ卿(FIA耐久委員会理事長)のこのタイトルを得ることへの関与に心から感謝したい。この世界タイトルのラベルを完全に正当化するマニュファクチャーと彼らの競技パフォーマンスによってなされた努力にも感謝したい」とコメント。WECのCEOを務めるジェラール・ヌーブは「このワールドタイトルの発表はWECにとって素晴らしいニュースであり、グリッドの優れた品質に報いるものだ。この決定はこのカテゴリーへの他のマニュファクチャラーの到着を加速させるはずだ」と述べた。