アストンマーティンF1に加入したセバスチャン・ベッテルだが、メルセデスのF1エンジンでの初走行は3月のプレシーズンテストまでお預けとなる。4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、昨年末に6年間過ごしたフェラーリF1を離れ、今年レーシング・ポイントからアストンマーティンF1へと改名したチームに加入した。
これまでルノー、フェラーリ、BMWのF1エンジンを走らせてきたセバスチャン・ベッテルは、アストンマーティンのF1マシンでパワートレインの分野をリードするメルセデスのF1エンジンを走らせることになる。メルセデスのF1エンジンについてセバスチャン・ベッテルは「もちろん、どのように感じられるかを確認することに本当に興奮している」と語っている。F1レギュレーションでは2年落ちのマシンでテストを実施することは許されている。だが、残念ながら、セバスチャン・ベッテルはプレシーズンテストまでメルセデスのF1エンジンを試すことはできない。「我々には2年前のマシンを走らせる能力がありません」とアストンマーティンF1のチーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは確認した。「そのため、我々はセブがチームに統合できるようにできる限りのことをしていく。多くのシミュレーション作業を行い、3日間のテストを実施する。最初のレースに向けて彼が準備を整えられるように我々の能力を最大限に発揮しなければならない」その状況はルノーからマクラーレンに移籍するダニエル・リカルドも同じだ。全般的にカスタマーチームは供給元から2年前のエンジンを入手することに苦労するが、それに加えてマクラーレンは2021年からメルセデスのF1エンジンを搭載する。「ルールは我々が何ができるかについてかなり明確にしている。さらに現時点でマクラーレンでは古いマシンで走行する可能性はない」とマクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは語る。「つまり、ダニエルがマシンを走らせるという点ではかなり単純だ。我々には3日間の1回のテストしか可能性はない。だが、もちろん、1月1日以降、ダニエルができる限り早くにチームに統合できるように、現時点でチーム内で懸命に取り組んでいる」だが、移籍組のなかでフェラーリのファクトリーチームに移籍するカルロス・サインツだけは、2018年F1マシンで新しいチームのマシンを味わう機会を得ることができるようだ。「もちろん、我々はカルロスのために何かのものを組織することを計画している」とフェラーリF1のチーム代表マッティア・ビノットは語る。「彼がチーム、エンジニア、マシン、我々の働き方、我々の手順との統合を何らかの形でスピードアップできるようにするためにね」「シミュレーターはその点で重要だ・・・だが、現在、我々は彼がチームと手順に再び慣れ、人々を知ることを確実にするために、なんとか1月の時間を整理して古いマシンを走らせようとしている」