マックス・フェルスタッペンは、オランダGPでレッドブルがソフトタイヤでスタートする決断を下した理由を説明した。これは他の上位勢が選ばなかった戦略だった。20人のドライバーのうち、ソフトタイヤでスタートしたのはフェルスタッペンと、12番手から出走したチームメイトの角田裕毅だけだった。フェルスタッペンはザントフォールトのグリッド3番手からスタートし、より柔らかいタイヤを活かして2番手のランド・ノリスをオープニングラップでかわしたものの、その後はポジションを落として3番手を走行した。
最終的には、ノリスがエンジントラブルでリタイアしたことで2位でフィニッシュし、母国GPでの連続トップ2フィニッシュ記録を守った。勝者はオスカー・ピアストリだった。フェルスタッペンは、この戦略が自身の希望によるものだったと語った。「金曜の走行後に自分にとって一番しっくりきたのがソフトだったから、それで計画していたんだ」とフェルスタッペンはRacingNews365を含むメディアに説明した。「もちろん、セーフティカーが出たからみんなフレッシュタイヤに交換しなきゃいけなかったけど、すべて計画通りだった」「スタートは正直悪くなかった。ターン1の外側に行って、ターン2に入ろうとした。あのコーナーはいつも路面の中央から外側にかけて砂が多いんだ」「ソフトタイヤだったから、エントリーで攻めてちょっと横に滑ったけど、ターン3に向かっても大丈夫だったよ」その後ノリスをオーバーテイクしたフェルスタッペンは、しばらく前を走ったものの、9周目にターン1の外側からノリスに抜かれ、彼は一気に先へ行ってしまった。これについてフェルスタッペンは、無理に戦う意味はなかったと振り返った。「少しは楽しみたかったから前に出たけど、その後は自分のペースで走った。そうしたら、ある時点でランドに抜かれたんだ」と語った。「見ての通り、完全に別のリーグだった。必死に守ってレースを台無しにしたり、2〜3周も命懸けで防御する意味なんてない。不運だけど、そこには意味がないんだ」
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