ジャック・ヴィルヌーヴは、マックス・フェルスタッペンを自身とレッドブルの成功を生み出した“キングメーカー”と称し、「彼がそのチームをチャンピオンにした」と語った。1997年F1ワールドチャンピオンであるカナダ人のヴィルヌーヴは、27歳のフェルスタッペンをミルトンキーンズ拠点のチームが近年支配力を発揮した“鍵”と位置づけ、RacingNews365の独占インタビューでそう強調した。
レッドブルはすでにその座から転落しているが、2022年と2023年にコンストラクターズ選手権を連覇。フェルスタッペンも2021年から2024年にかけて4度のドライバーズタイトルを獲得している。2023年には史上最多の21勝(うち19勝がフェルスタッペン)を挙げ、1988年のマクラーレンMP4/4が持っていた数々の記録を塗り替えた。その年、フェルスタッペンとレッドブルはドライバーズ選手権で575ポイント、コンストラクターズ選手権で860ポイントという史上最多得点を記録。特にフェルスタッペンは個人ポイントだけで、セルジオ・ペレスとルイス・ハミルトン(当時2位と3位)の合計を上回っており、1人でもコンストラクターズタイトルを獲れた計算になる。それでもヴィルヌーヴは、圧倒的な強さを誇ったRB19ではなく、フェルスタッペンこそが決定的な存在だったと断言する。「彼はチームを引っ張った。彼がそのチームをチャンピオンにした」F1は近年、ドライバーの影響力が小さい時代に入ったと考える人もいるが、この見方をヴィルヌーヴは一蹴した。「ドライバーはとても重要だ。フェルスタッペンを見ればわかる」また、フェルスタッペンとともに成功を築いた重要人物として、チーフテクニカルオフィサーを務めたエイドリアン・ニューウェイの存在も指摘。「彼とエイドリアン・ニューウェイの2人が鍵だったが、その中でも彼(フェルスタッペン)が最も重要な要素だった」レッドブルの衰退は2024年シーズン初頭から始まり、チーム代表クリスチャン・ホーナーを巡る騒動が発端となった。ホーナーは解任され、2025年イギリスGP後にはローラン・メキースが後任に就任している。ヴィルヌーヴはホーナーについても「チームをどう運営するか、そのやり方は素晴らしかった。グループ全体が理解していた」と称賛しつつ、「その後、少しおかしくなってしまったが、彼(フェルスタッペン)は極めて重要で、まさにキーエレメントだった」と強調した。
全文を読む