マックス・フェルスタッペン 2025年F1は「管理が難しい」ドライバーに？

「不機嫌なマックスは、いいマックスではない」とレッドブルに警告したレッドブルは、2024年の後半戦が苦戦を強いられたことから巻き返しを図っている。RB20にバランス問題が発生し、チームは10レースも勝利から遠ざかった時期もあった。マックス・フェルスタッペンはマクラーレンのランド・ノリスを振り切り、4連覇を達成したが、レッドブルはコンストラクターズランキング首位から3位に転落した。レッドブル・RB21は流れを変えるという使命を負っており、RB2以来、F1デザインの伝説であるエイドリアン・ニューウェイの監督下で作られていない最初のレッドブルのマシンとなる。ワシェは、F1 2025年シーズン開幕戦オーストラリアグランプリを前にバーレーンで行われた3日間のテストを終え、まだやるべきことは残っていると認めた。「我々もチームも期待していたほどスムーズなテストではなかったが、後々になって問題が見つかるよりはここで見つかった方が良い。そして、それが我々がここにいる理由であり、マシンを理解するためだ」とワシェは語った。「天候には恵まれず、このトラックを代表するものでもなかったが、我々はマシンのポテンシャルを探り、異なるセットアップにどう反応するかを理解しようとした。そして、ほぼその目的は達成できたと思う」「マシンが思うように反応しなかったこともあり、私は満足しているわけではないが、正しい方向に向かっている。ただ、その方向性の大きさが我々の期待ほどではなかったということだ。これは、開幕戦と今後の開発に向けて取り組むべき課題だ」また、CNNのインタビューで、レッドブルの元テクニカルディレクターで元ハースF1チームのボスであるギュンター・シュタイナーは、2025年のF1開幕戦でフェルスタッペンが思い通りにいかなかった場合、彼がどう反応すると思うかという質問を受けた。「私は、昨年、彼が勝利できなくなったときに、かなり攻撃的に反応したと言うだろう」とシュタイナーは答えた。「しかし、その後、ある段階で、彼は『レースで勝てなくても、賢く立ち回り、できる限り多くのポイントを持ち帰らなければならない』と気づいたと思う」「だから、私たちは、どちらのマックスを見ることになるのかを確認する必要がある」「しかし、勝てるような良いマシンが与えられなければ、間違いなく扱いにくいドライバーになるだろう。なぜなら、彼は自分が満足していないことを声高に主張するからだ。そして、不満を抱えたマックスは、良いマックスではないことは周知の事実だ」「しかし、彼は非常に優れたドライバーであり、現時点では最高のドライバーだと思う。そして、もちろん、彼はレースに勝つために、そして再びチャンピオンシップを制するために全力を尽くすだろう。しかし、それは容易なことではない。昨年、私たちはそれを目の当たりにしたからね」そして、シュタイナーは、マックス・フェルスタッペンが「非常に管理が難しい」道を歩まないことが、フェルスタッペン自身にとっても、レッドブルにとっても最善の策だと考えている。2025年のF1で5連覇を目指すフェルスタッペンに何を言うべきか、と尋ねられたシュタイナーは、「冷静さを保つことだ。ただし、2レースで思い通りにならなくても、おもちゃを投げ出してはいけない」と語った。「シーズン序盤で思うような結果が出なかったとしても、焦って愚痴をこぼしてもチームの助けにはならないし、チームをまとめ上げることもできない。そして、競争力がなければ、当然ながら、それが必要になる」「しかし、まずは『自分たちの現状を見極め、自分たちがどこに行きたいのか、どこまで行けるのかを見極めよう』と言うだろうね」マックス・フェルスタッペンは、セルジオ・ペレスの離脱に伴い、レーシングブルズからリアム・ローソンが昇格し、2025年のF1でレッドブルの新しいチームメイトとなった。