マックス・フェルスタッペンが、木曜日に発表されたピットレーンでの停止を禁止する「極めて危険」な指令の撤廃や変更を求める声を主導している。最近のレースでは、予選中のトラフィックを減らすためにFIA(国際自動車連盟)がマキシマムラップタイム規則を課した結果、F1ドライバーがピットレーンで停止する場面が見られた。
そこでレースディレクターのニールス・ヴィティヒはブラジルGPの週末に向けて新たな指令を出し、ピットのファストレーンでギャップを作ることを禁止した。ドライバーには、ピットレーンでギャップを作りたい場合は、他のマシンが通り過ぎることができるよう、できるだけ左側を走らなければならないと通達された。アロンソとオコンはピット出口の照明で停止するほどだったが、インテルラゴスのピット出口は長くて狭いため、週末の予選では何度もヒヤリとさせられた。土曜日の朝、SQ3でトラフィックを逃れようとして芝生の中を走る姿を目撃された王者フェルスタッペンは、現在の苦境を厳しく批評した。「本当にひどかった」とフェルスタッペン。「このコースはピット出口が長いし、壁もある」「でも、他のいくつかのコースでは、これを実装すると、人々が300km/h以上で追い越しているストレートを非常にゆっくりと走行することになる。そして、ギャップを作るために15~20km/hで走ることになるかもしれない。極めて危険だ」「僕にはまったく効果がない。トラブルが増えるだけだ。つまり、(予選で)何が起きていたかを見てほしい。僕を含む人々が芝生の上で車を追い越そうとしていた」「予選は毎回大混乱で、最低タイムでの走行が遅すぎるとして6~8台のマシンが注目を浴びている。何を達成しようとしているのか分からない」金曜日に3人のドライバーがピットレーンでの妨害でグリッド降格処分を受けたが、土曜日のランド・ノリスの戒告処分は、この2つのルールの組み合わせによるものだった。「今朝、ピットレーンから出てきた2台の先行車、あるいは1台がセーフティカーラインを越え、1台が同時にピットレーンから出てきたことで叱責を受けた」とノリスは語った。「オーバーテイクはできない、でも、そうでなければ予選ラップでレースをすることになる。それは愚かなことだ。だから、バックオフしなければならず、最低タイムを下回って、それに対して叱責を受けた」「本当に愚かなことだ。スチュワードが間違った判断を下したわけではなく、僕の意見では、このルールはあってはならないものなんだ。僕はまったく間違ったことはしていないからね」「僕は誰もブロックしていないし、邪魔もしていない。ただ、予選でオーバーテイクをしないことでレースを引き起こしてしまっって叱責を受け。だから、くだらないことばかりだ」「人々はゆっくりと進んだりするけど、それが怖いなら、早めにピットレーンから出て、すべての行列を避ければいい」「非常に単純なことだ。唯一のポイントは、残り時間が4分や2分になったときだ」「そうすると、列の先頭に30秒、20秒待つ人が出てくる。マクラーレン時代のフェルナンドやルイス(2007年ハンガリーGP予選)のようにね」「それが唯一、おそらく不公平なことなんだ。でも、すべてのルールがどんどん増えて、みんなに大混乱を引き起こしているだけだと思う」