レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、2021年F1オーストリアGPの決勝で、ポールポジション、優勝、ファステストラップに全ラップリードを加えた“グランドスラム”を達成して3連勝を挙げた。マックス・フェルスタッペンは、ポールポジションからリードを拡大し続け、残り11周、首位の座を万全にした状態で2度目のピットイン。2番手のタイムに1.5秒以上の大差をつけてファステストラップをマーク。後続に17.9秒の差をつけてチェッカーフラッグを受けた。
今大会の勝利が、ホンダとしてはF1通算84勝目。レッドブル・レーシングの計らいで、2019年のオーストリアGPと同様に、田辺豊治テクニカルディレクターが登壇。壇上のフェルスタッペンや、スタンドをオレンジに染めたフェルスタッペン選手の応援団とともに喜びを分かち合った。「ホームのレッドブル・リンクで再び勝利できて最高の気分だ」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「いい戦いができるとは予想していたけど、ここまでとは思っておらず、マシンはまるでレール上を走っているようだった。ドライブしていてとても気持ちよかったし、どちらのタイヤコンパウンドでも素晴らしいペースだった。プッシュすることができましたし、タイヤのケアも思い通りで、一周ごとに差を広げていけた」「他のドライバー同様に先週のレースから学び、セットアップを向上させることでマシンの最適化を進めることができた。どんな言葉で表せばいいのか分からないほど、ドライビングが楽しめたし、レースウイークもベストな形で進んだので、これを続けられるように願っている」「チームのみんなが最高の形で報われたと思うし、ホンダF1を代表して田辺さんがポディウムに立ったこともとてもよかった」「また、今週末はファンのみんなも最高だった。グランドスタンドがオレンジ色で染まる光景と、サーキットに人が戻ってきてF1を楽しむ姿を見られたのは素晴らしいことだ。これからも多くのレースがあるし、次のシルバーストーンでは、普段と異なるスプリントレースが行われるのも面白くなるはずだ」「ただ今は、今日のレースの内容がとてもうれしいです。こうした形のレースは頻繁にできるものではないので、みんなで勝利を喜ばなければならない」