USF1は、コンコルド協定にサインし、F1チームとして始動した。FOTAは5日にプレスリリースを発表し、“全チーム”が新コンコルド協定にサインしたことを発表したが、具体的なチーム名は明らかになっていなかった。USF1のピーター・ウィンザーは「コンコルド協定にサインするまで、我々はF1チームとしてボタンを押すことも、引き金を引くこともできなかった」とコメント。正式にF1チームとしてUSF1が始動したことを明らかにした。
新チームとして始動するためには高額なコストが必要だが、個人投資家からの資金調達は順調に進んでいるとみられ、スポンサーシップや技術パートナーシップの会議も予定しているという。「我々は通常のレースチームのようには説教的にスポンサー獲りをしていない」とピーター・ウィンザーは語る。「我々はラッキーだ。我々はアメリカ合衆国の名がついたチームを所有している。アメリカには、レースとF1に素晴らしい伝統があり、経済も巨大だ。このチーム名を世界の舞台にあげることには、マーケティング面でもF1参戦という点でも大きなアドバンテージがある」USF1には、YouTubeやBest Buyといったアメリカ企業がスポンサーにつくとみられている。またUSF1は、コスワースと3年間のエンジン供給契約を結んでおり、4月にはノースカロライナ州のシャーロットに本拠地を移転。テクニカル・ディレクター兼チーム代表であるケン・アンダーソンは、初のアメリカ製F1マシンをつくるために、デザイナーとエンジニアを雇用している。ケン・アンダーソンは、過去にF1やインディカーのマシンを製造しており、製造施設を立ち上げた経験もある。また一流のレースエンジニアとしても知られ、ペンスキー時代にはインディ500での優勝経験もある。「我々は、もともとジョー・キブズ・レーシングが使用していたビルに入居している。引っ越したときはまだNASCAR仕様のビルだったよ。現在、かなりたくさんの壁を壊し、機械を設置しているところだ。幸い、今は良い時代なので、非常に洗練されたCEF(計算流体力学)コードを使って、複数のオフィスから仕事をすることができる。近代のF1の設計やエンジニアリングはそうなっている」「正直、時間は無駄にはしていない。今後数ヶ月でマシンの製造を始める予定だ。1月上旬までマシンは必要ない。実際、かなりよい時間枠であり、準備も整っている。全体的な設計は完了しているが、完全に終了したとは言えない」