笹原右京が、レッドブルリンクで開催されたフォーミュラ・ルノー2.0 NEC 第3戦のレース週末を振り返った。ART ジュニアチーム所属の笹原右京は6月5日の練習走行を経て6日午前に実施された予選で、1 回目のベストタイムで決勝レース1 の4番グリッド、予選2回目のベストタイムで決勝レース2の10番グリッド、予選1 回目のセカンドベストタイムで決勝レース3の4 番グリッドをそれぞれ獲得した。
6日夕刻の決勝レース1、4番グリッドの笹原右京はスタートで順位を守り目の前の3台を追いたが、間もなく背後から攻め立てられる苦しい状況に陥る。5番手へ落ちたときには逆転を狙って果敢に追い抜きを仕掛けたが、これが裏目に出て6周終了時点では8番手へ後退。その後も反撃の姿勢を崩さなかったがペースが上がらず、最終的には10位でチェッカードフラッグを受けるに留まった。7日午前の決勝レース2、10番グリッドの笹原右京はスタートと第1コーナーでのライン取りをうまく決めて、1周終了時点で8番手、2周終了時点で7 番手へと順調に浮上した。しかし、ペースは上位陣に比べると明らかに劣っており苦しい戦いが続きいた。最後はペースを取り戻しつつ8位でチェッカードフラッグを受けるも、コース外走行が度重なったと判断され、レース結果に30秒が加算されるペナルティを科されて18位となった。7日夕刻の決勝レース3、4番グリッドの笹原右京は1周目の最終コーナーで3番手がスピンを喫したこともあり早くも表彰台圏内に浮上した。しかし、背後の数台に攻め立てられ続けた笹原右京は、必死の防戦を見せていたもののレース終盤に順位を落として6番手へ後退。最終周には混戦の4番手争いに加わる意地を見せたが、6位でチェッカードフラッグを受けるに留まりまった。なお、笹原右京が出場する次のレースは6月12〜14日にハンガリー・ブダペストで開催されるユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0(EUROCUP FR2.0)第3 大会となる。笹原右京「練習走行はマシンのバランスの明らかなズレで、プランを大きく変更せざるを得ませんでした。大きな不安を抱えていましたが、しっかりとミーティングして方向性は見え、疑問は解消されたと思いました。翌日の予選1回目はベストな結果だったと思います。もっとも、マシンは前日より改善されたとはまだまだ良いレベルまで達しておらずドライビングで対処しました。問題を解決するためマシンのセッティングを変更して挑んだ2回目は失敗でした。バランスが大きく崩れて良いところがありませんでした」「決勝レース1はいままででいちばん悲惨なレースでした。セッティングが大幅に外れていて、走るだけで精一杯でした。10位で終えたことに何ら驚きもありません。必死に抵抗しましたが、明らかに直線が遅くて為す術なしでした。何がいけなかったのかはすぐ分かりましたが、何故そうしたのか? 今後どうすべきなのか? あらためてしっかりとミーティングを重ねました」「決勝レース2ではマシンのバランスこそ進歩したものの、まだまだ改善が必要な状況でした。とくにレース序盤の苦戦は明らかで、レース後半に良いペースを取り戻したものの、時すでに遅しでした。レース3はスタートから目の前の選手に激しくアタックし、スピンを誘って3番手へ浮上しました。しかし、マシンはレース2よりも酷く、レース序盤こそ相手のミスで順位を守りましたが、レース中盤からは為す術がありませんでした」「根本的にマシンのベースを見直す必要性があると感じた週末でした。明らかなペース不足です。過去にもARTジュニアチームはこのコースで良い結果を残せていなかったので、多少の不安はありました。案の定ベースが大きくズレており、大きな変更をする必要性がありました。何がいけなかったのかをより細かくすべて分析し、今後に生かします。フラストレーションが溜まる週末でしたが、やれることはやりました。応援してくださった皆様ありがとうございました。いまは今週末のユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0 が開催されるハンガロリンクに向けて準備しています。今後もご声援とご支援をよろしくお願い致します!」
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