トヨタは、「TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム」で育成を続けている若手ラリードライバー、勝田貴元選手、新井大輝選手が、7月29〜31日にフィンランドで開催されるWRC(FIA世界ラリー選手権)第8戦「Neste(ネステ) Rally Finland」にRC2クラスでスポット参戦することを発表した。TOYOTA GAZOO Racingは、モータースポーツを通じて「もっといいクルマづくり」に取り組むとともに「クルマの楽しさを広げる」活動も推進している。
TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムは、「モータースポーツやラリーの楽しさ」を広げることを目的に、世界で活躍できる日本人若手ラリードライバーの育成を支援するプログラムとして2015年に開始した。現在オーディションを経て選ばれた両選手が、トミ・マキネンの協力のもと、欧州でトレーニングを積んでいる。2016年度は1月より極寒地フィンランドの雪道での走行訓練を重ね、フィンランド選手権第1戦から第3戦に出場。中でも第1戦の「Arctic Lapland Rally(アークティック・ラップランドラリー)」では、新井選手が地元の経験豊富な選手を抑え、クラス2位、総合3位という好成績を納め大きな注目を集めた。冬のトレーニングが終了し、TOYOTA GAZOO Racingは、両選手共に順調な成長を遂げたと判断し、5月からスタートする夏のトレーニングでは、これまでのグループR4車両からR5車両へと切り替え、トレーニングの内容をさらにレベルアップすることを決定した。その一環として、今後両選手は、フィンランド国内選手権の継続参戦に加え、7月中旬の「auto24 Rally Estonia」(FIA欧州ラリー選手権第6戦)、そして7月末のWRC第8戦に挑戦する予定。トミ・マキネン「プログラム開始時から比べ、2人が確実に成長していることをうれしく思っています。ラリードライバーとしてはまだまだ経験を積む必要がありますが、これまで約10カ月間、彼らを指導してきた中で、さらに成長できるポテンシャルを秘めた選手たちであると確信しています。彼らの能力を最大限に引き出せるよう、これからも講師陣が全力でサポートしていきます。彼らが日本を代表するアスリートとして世界で活躍し、今後の日本におけるモータースポーツ、ラリーの発展につながればと思っています」
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