トヨタは、WECプロジェクトに多大な貢献をしたアレックス・ブルツに心からの感謝の意を表した。アレックス・ブルツは、トヨタのWEC参戦が決定した2011年、最初に契約したドライバーであり、2012年には、チームにとって僅か3戦目となるブラジルで行われたサンパウロ6時間レースで、初のポールポジションと初優勝をもたらした。
トヨタと共に戦った4年間、ル・マン24時間レースで2度の優勝経験があるアレックス・ブルツは技術開発のみならず、耐久レースを戦う上で必要となるチーム全体の運営面においても、極めて重要な役割を果たした。最終戦バーレーンまでに、アレックス・ブルツはWEC27戦にトヨタドライバーとして出場、5回の優勝と11回の表彰台獲得という戦績を残した。 なお、トヨタは2016年ドライバーラインナップを来年初旬に発表するとしている。佐藤俊男 チーム代表: アレックスは、WEC参戦準備の初期段階である2011年から、我々チームにとって欠かせない存在でした。我々は、何度も喜びを分かち合いましたし、チームの誰もがサンパウロでの初優勝をずっと長く覚えていると思います。私は、我々のWECプロジェクトにおける彼の多大な貢献に対し、心から感謝しています。彼の技術的なアドバイスや、モチベーション、ドライバーとしての技能は、我々にはかけがえのないものでした。これほど尊敬すべき成功を収めたドライバーが引退するのは、非常に残念ではありますが、アレックスのこれからの人生が素晴らしいものとなるよう願っています。 関連:アレックス・ブルツ、モータースポーツ引退を発表