トヨタの豊田章男社長が、ル・マン24時間レースのチェッカーフラッグ直後にインタビューに答えた。昨年、勝利を目前にした残り3分でのトヨタのストップは、世界中のモータースポーツファンに衝撃を与えた。株主総会と日程が重なり、その瞬間をテレビの前で迎えた豊田章男社長は、自ら『“負け嫌い”のトヨタ』で結ぶメッセージを発表した。
「来てよかったかと思いますね」と今年ル・マンの現場を訪れた豊田章男社長はコメント。「“去年はいらなくてごめんね”からスタートしたわけですね。今年は寄り添ったおかげで、随分、気持ちの部分でドライバーたちに寄り添えたと感じています」「タイムはご存じのように可夢偉が3分14秒のコースレコードを叩き出した。だから、速さでは本当に良く頑張ってくれたと思います」「ただ『強かったか』『長く走れたか』ということでは、相手が格段上回ったということですから、やっぱりハイブリッドの今後の将来も考えて、技術課題が明確になった」豊田章男社長は、レースやラリーの現場に顔を出し、“モリゾウ”の名前でドライバーとして何度も競技に参加。経営者として現場の声を大切にしている。「あとはチーム運営もモリゾウの役割もあるなあと思いました。何も私が出るということではなくてね。ドライバーの声を代弁すること。それがWECチームに最後のフィルターとしてやった方がいいかなと改めて思ったル・マンの一日だったと思います」19回目のル・マンでも初制覇という夢は遠かった。だが、来年もその夢を目指すことを豊田章男社長は明言した。「来年は最後まで走らせてやりますんで、応援よろしくお願いします」関連:トヨタ 豊田章男社長 「思いっきり走らせてあげられなくてゴメン…。」
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