パナソニック・トヨタ・レーシングは、新設のヤス・マリーナ・サーキットで初めて開催されるアブダビGPのためにアラブ首長国連邦に向かい、好成績を収めてきた今季の最終戦に臨む。今週末のレースは、新しい開催地というだけでなく、現地時間午後5時、日中の明るさの中で始まり、55周を駆け抜ける頃には日も暮れ、照明の下でレースが終了するというユニークな状況で開かれる。F1世界選手権を開催する67個目のトラックは、ヤス・マリーナの周りを曲がりくねるように設計され、90度のコーナーが連続し、かつ、走行速度は時速300キロ以上...
前戦のブラジルで、ヤルノ・トゥルーリが日本GPに続く表彰台を狙ったが、事故で惜しくもそれがかなわなかったトヨタは、今週末のアブダビで、今季これまで稼いだ54.5ポイントを、更に増やそうとしている。ブラジルGPで印象的なF1デビューをした小林可夢偉は今回も、脊髄損傷からの回復に専念するティモ・グロックに代わり参戦し、アブダビで戦う。ジョン・ハウエット - TMG社長「初開催のアブダビGPを迎えるのが大変楽しみである。ここが、多くの出来事があり、良い成績を残してきたシーズン最後のGPとなる。必ずしも全ての目標を達成できなかったが、非常に競争力のあるクルマをつくり出し、そのクルマのポテンシャルを最大限に引き出せたので、表彰台を狙う戦いができた。ティモと彼のマネジメントと診断結果について話し合った結果、チームはティモの大事を取り、可夢偉を起用することを決めた。可夢偉は、難しい状況のF1ブラジルGPで、素晴らしい走りを見せており、アブダビでも果敢なパフォーマンスを彼に期待している。アブダビは可夢偉にとっては初めて走行するトラックだが、それは皆同じであり、このことが可夢偉に有利に働くだろう。両ドライバーは、力強い走りをしてくれるはずだ」