トヨタ車体のラリーチームであるチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(以下、TLC)は、2017年1月2日から1月14日(現地時間)に南⽶⼤陸にて開催された『ダカールラリー2017 パラグアイ・ボリビア・アルゼンチン』に、ランドクルーザー200シリーズをベースとしたラリー仕様車2台で参戦し、ガソリンクラス・ディーゼルクラスを含めた市販⾞部門において327号車が優勝、332号車が準優勝となり、ワン・ツーフィニッシュで4連覇を成し遂げた。
今大会に向けてチームは、ラリーカーのさらなるスピードアップをねらい、改造が許されるサスペンションの変更や16,000kmにわたる走り込み、そして過去にダカールラリーで総合順位トップ10に入った実績をもつクリスチャン・ラヴィエルをドライバーとして迎えるなど、クルマとチーム体制をこれまでになく強化して参戦した。レースは、舞台を南米大陸に移して以来、初めての開催地となるパラグアイの首都アスンシオンで熱戦の火蓋が切って落された。327号車のハンドルを握るクリスチャンドライバーはその実力を如何なく発揮し、卓越した運転技能で見事なダッシュを決めると、その後も安定した走りでレースをけん引し市販車部門トップでゴールした。また、前回の大会に引き続きドライバーとして2回目の参戦となる社員ドライバーの三浦(332号車)も前半の第3ステージで路面の段差に左前輪をヒットし、サスペンションにダメージを受けたものの、メカニックによる懸命な整備によりラリーカーは息を吹き返し、翌日の第4ステージでは見事な追い上げをはかり大きく躍進し、ステージトップの力走を見せました。その後はトップの327号車を順調に追走し、前回大会の5位を上回る2位でゴールした。トヨタ車体は、世界⼀過酷なラリーと言われるダカールラリーに参戦し続けることで、そこで得られたノウハウや育った人材を「もっといいクルマづくり」に活かすとともに、ランドクルーザーファンやラリーファンを拡大し、世界中のお客様に笑顔を咲かせ、感動をお届けしていく。トヨタ車体 取締役社長 増井 敬二ワン・ツーフィニッシュで4連覇を達成することができて大変うれしく思います。応援していただいたファンの皆様や、ご支援いただいたスポンサーならびに関係者の皆様に感謝を申し上げるとともに、勝利に向かって心をひとつにして全力で挑んだチームメンバーにも感謝します。南米大陸の道なき道を4年連続優勝で走り切ったことで、私自身が改めてランドクルーザーがもつ卓越した走破性と、60年以上もの間、変わらず世界で指示され続けている高い信頼性を実感しました。今後も、ダカールラリーをはじめ、世界のあらゆる道を走ることで得られたノウハウや経験を「もっといいランドクルーザーづくり」に活かし、世界中のお客様の生活に笑顔と感動をお届けして参ります。今後も引き続きTLCへのご声援をよろしくお願いいたします。チーム代表 林 正敏 (トヨタ⾞体 常務役員)私どもの造っているランドクルーザーで、社員参加の手作りチームが、4年連続、市販⾞部門で優勝できましたことは、我々がやってきたクルマづくり、チームづくりが間違いなかったという結果だと思います。今年のTLCは、新しいドライバーを起用し、日本人メカニックも2人がフレッシュなメンバーでしたが、各々がしっかりと自分の役割を果たし、チームワークを発揮して、栄冠を勝ち取ってくれました。これも皆様のご声援のおかげです。チーム監督 角谷 裕司 (トヨタ車体 総務部広報室所属社員)ワン・ツーフィニッシュという最⾼の形で締めくくることができました。応援していただいた皆様、本当にありがとうございます。何も言うことなしです。今回は、過去最高の距離をテストで走り込んできたので、クルマも選手も熟成することができたのだと感じます。また、メカニック陣も連夜の作業に追われることとなりましたが、持ち前のチームワークで苦しいときほど、団結できていたと感じました。最⾼の結果を最⾼の仲間と分かちあいたいと思います。応援していただいた皆様も含め、たくさんの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。327号車ドライバー クリスチャン・ラヴィエルチームメンバーと表彰台をともに祝うことができました。期待の大きさにプレッシャーを感じることもありましたが、その期待に応えることができて最高の気分です。全ステージ厳しい戦いでしたが、クルマのポテンシャルが高く、なによりチームメンバーが一体となって素晴らしい仕事をこなしてくれました。チームメンバーに感謝するとともに、皆様の応援とサポートに感謝します。332号車ドライバー 三浦 昂 (トヨタ車体 総務部広報室所属社員)前回を上回る2位でゴールすることができて感激しています。そして、この1年間最大の目標として掲げてきたチーム4連覇を達成でき、とても嬉しく思っています。今回のラリーではチームのサポートはもちろんですが、私たち332号車の上位進出も大きな目標の一つでした。ローランナビゲーターはじめ、チームメンバーと過ごしたこの1年は厳しいトレーニングの毎日でしたが、成長した姿を見せることができ、全ての苦労が喜びに変わる瞬間を感じることができました。ご声援いただいた皆様、ありがとうございました。