トロロッソ・ホンダのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1ハンガリーGPの予選を振り返った。今回も中団の戦いは非常に僅差となり、トロロッソのアレクサンダー・アルボンとダニール・クビアトの差はわずか0.005秒。アルボンが12番手、クビアトが13番手でグリッド確定となった。
両者ともにスタートタイヤを自由に選択できる位置であり、週末を通じて収集したロングランや雨でのデータを活用して明日のレースでの追い上げを目指す。「アレックスのマシンを修復するために昨夜はメカニックたちが本当によく頑張ってくれた。最初に見たときよりもダメージが少なかったのは幸いだった!」とジョナサンエドルズはコメント。「土曜日の天候は複雑なものになるかもしれないと言われていたが、結局は両セッションともドライだった。F2レースで路面に多くのオイルが漏れた関係で清掃が必要となり、FP3の開始が遅れ、ターン4とターン5には多くのダストが残されることになってしまい、非常に低グリップのコンディションに加え、視界もとても悪かった。この遅延により、昨日のFP2で失った分と通常のFP3の走行を50分間に押し込まなければならず、非常に慌ただしいセッションとなった。2台とも予選の準備としてオプションタイヤで2回のショートランを完了した後、レースコンディションでマシンを学ぶために燃料を多く積んで周回を重ねた。FP2ではそのチャンスがなかった。路面コンディションは金曜日よりも気温が低く、我々には合っていたので、マシンの状態にはそれなりに満足してセッションを締めくくれたと思っう」「このパフォーマンスをQ1に繋げ、Q2の最初の走行にも生かせたが、それぞれのドライバーとも2回目の走行ではチームとしてマシンからベストな力を引き出せなかった。風が強くなり、路面温度も48度に上昇していたため、バランスを取るのがトリッキーで、ピークのパフォーマンスを引き出すのがかなり難しくなってしまった。事実、コースが速くなっているにもかかわらず、最初の走行から改善できておらず、わずか0.15秒の差でQ3を逃した」「レースに向けては、我々のマシンは基本的に日曜日のバランスの方が良く、天気もドライになりそうだ。レーススタートのタイヤを自由に選択できるので、今夜は戦略を最適化することに全力を尽くしていく」