トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、2019年にスタートするホンダF1とレッドブル・レーシングのワークスパートナーシップが姉妹チームであるトロロッソにも相乗効果を生むと主張する。今年、トロロッソとのパートナーシップを開始したホンダは、2019年からレッドブル・レーシングにF1パワーユニットを供給することを決定。
トロロッソは、シニアチームであるレッドブルのためにホンダのF1パワーユニットのための実験の場を提供し、ホンダは改善を果たしたが、トロロッソは複数回のパワーユニット交換とグリッドペナルティによって一貫性のあるシーズンを過ごすことはできなかった。しかし、フランツ・トストは、レッドブル・レーシングの“テストチーム”としてのトロロッソの立場を受け入れていると語る。2018年のトロロッソ・ホンダについてフランツ・トストは「簡単には行かないことはシーズン前にわかっていた。今年は我々とホンダにとって発展期であることは明らかだった」と Auto Motor und Sport にコメント。「我々は2人の経験の浅いドライバーを起用し、期待していたようなマシン開発はできなかった。残念ながら、パフォーマンス差もあり、直近のライバルに追いつくことができなかった」トロロッソは、レッドブルのエリートドライバーを育てるための育成の場として活用されており、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンといったドライバーを輩出してきた。そして、2019年にはピエール・ガスリーがレッドブル・レーシングへの昇格を果たす。「ピエールはとても良い仕事をした」とフランツ・トストはコメント。彼は常に進化している。彼がどのようなものを持っているかは今後示されていくだろう。彼は本当に優れたベースを持っているし、自分が何を期待されているかをわかっている。彼は間違なくその場所に値するし、レッドブルでも良い仕事をすると確信している」一方で、トロロッソはブレンドン・ハートレーを1年で放出することを決めた。「あまり言うことはない。人々は彼がLMP1から来たことを忘れてはならない。非常に異なるカテゴリーだ。現代のF1は大きなチャレンジだ。ブレンドンはシーズンを通して改善した。彼が自分の力でそれを成し遂げたのあれば、それは素晴らしいことだ」2018年は、トロロッソを通じて、ホンダとレッドブル全体のハネムーン期間だった。来年からホンダのF1エンジンは4台のマシンに搭載されることになる。ホンダとのパートナーシップの第一期について要約するよう求められたフランツ・トストは「とても良いものだった」とコメント。「パフォーマンスと信頼性の両面で我々はシーズンを通して大きな進歩を果たした。来年に向けてエンジンをアップグレードするために再び非常に激しい労働のウインターシーズンとなる。かなり自信を持っている」レッドブル・レーシングも同じホンダチームに加わることでトロロッソの“テストチーム”としての役割はより激しいものになるかもしれない。しかし、フランツ・トストは「そこはまったく問題ではない。それが我々自身がパフォーマンスを改善させていく方法であり、同時にレッドブルの助けにものあれば、我々はその役割を果たしていく」とコメント。「そうなると予想しているが、我々はレッドブル・テクノロジーから完全なサポートを得ることもできる。我々はレギュレーションの枠組みのなかで相乗効果をフルに活用していく。協力体制はすでに目標に達している。優れたパフォーマンス向上を期待している」トロロッソの2019年F1マシン『STR14』には、レッドブル・テクノロジーを通して、ホンダのF1エンジン、ギアボックス、サスペンションを含め、レッドブルの2019年F1マシン『RB15』と同じリア周りのパッケージが与えられる。
全文を読む