ブレンドン・ハートレーにトロロッソ・ホンダで残された時間は少ないかもしれない。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは“現時点”ではその意向はないとしつつも、次戦モナコGPがハートレーの運命を決める週末になると報じられている。バルセロナのパドックでは、トロロッソ・ホンダでのブレンドン・ハートレーの日々はすでにカウントダウンがスタートしているとの噂が広まった。
昨年、F1界にカムバックを果たしたブレンドン・ハートレーだが、フル参戦となった今季は同じルーキーでチームメイトのパフォーマンスに及んでいない。さらに中国GPでは同士討ち、アゼルバイジャンGPではあわや大事故のニアミス、そして、前戦スペインGPではフリー走行3回目に単独クラッシュを起こしてマシンを大破させている。そのようなパフォーマンスにヘルムートのマルコの忍耐は限界に達しているとされている。さらなる噂によると、ブレンドン・ハートレーに残されたレースはあと1戦。つまり、F1モナコGPでのパフォーマンス次第では、6月のカナダGP前に首を切られると考えられている。そして、後任として名前が浮上しているのがメルセデスの契約ドライバーであるパウカル・ウェーレイン。昨年末でF1シートを喪失したものの、メルセデスはウェーレインへの支援を続けており、トト・ヴォルフがブレンドン・ハートレーの状況を察知してウェーレインを売り込んだとも言われている。Blid は、先週末のF1スペインGPでブレンドン・ハートレーの解雇とパスカル・ウェーレインの起用について話し合いが行われたと報道。バルセロナには珍しくレッドブルの総帥ディトリッヒ・マテシッツが訪問していたことから、この噂が加速した。同紙には「どこからどんな噂が出てきたのかわからない」と否定していたヘルムート・マルコだが、Auto Motor und Sport の取材に対するコメントでは若干ニュアンスが変化している。ブレンドン・ハートレー解雇の噂について質問されたヘルムート・マルコは「現時点ではそのような意向はない」と答えた。同誌は、パスカル・ウェーレインのDTM契約には、F1でシートを獲得できた場合にはリリースできるとの条項が盛り込まれていると付け加えた。
全文を読む