トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、過去2戦でのパフォーマンス不足はホンダのF1エンジンだけが原因ではないと語る。今年からホンダF1とトロロッソが結成したトロロッソ・ホンダは、開幕戦こそ最下位とリタイアという厳しいスタートとなったが、2週間後のバーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞。それはホンダにとって2015年にF1復帰して以降のベストリザルトとなった。
しかし、その後の2戦でトロロッソ・ホンダはそのパフォーマンスを再現することができず、中国とアゼルバイジャンではほぼ後方での苦しい戦いとなった。ピエール・ガスリーは、トロロッソ・ホンダはバーレーンでの強力なパフォーマンスの後にスランプに陥った原因を理解できなかったとし、問題の原因はホンダのF1エンジンだけではないと述べた。「過去2つの週末はパフォーマンス的に本当に厳しかったし、本当に難しい」とピエール・ガスリーはコメント。「中国がシーズンで最長のストレートのひとつを有していることはわかっていた。バクーもそうだね」「シャシー面でさえ、それほど競争力がなかった。ブレーキングでは競争力があったけど、全てのトラクションが不足していた。僕たちにはあまりペースがなかった。そこは理解する必要がある部分だ」「自分自身でもどうすれば競争力を発揮できるか理解できていない。クルマはバランス的には優れているし、ポテンシャルもあるので、別のトラックに行くとすぐに大きなデルタが生じてしまう」チームメイトのブレンドン・ハートレーも、トロロッソ・ホンダが苦戦を強いられている理由を理解できずにいると語る。「わかっていればよかったんだけどね」とF1アゼルバイジャンGPでF1初ポイントを獲得したブレンドン・ハートレーはコメント。「僕たちがバーレーンであそこまで速かったのは明らかな疑問だ」「ピエールは結果を出した。僕もバーレーンでペースがあったけど、結果に繋げることはできなかった」「答えを出せていないし、チームは理解するために引き続き頑張っている。でも、そうだね、バーレーンの結果はほんの数週間前のことだ」F1アゼルバイジャンGP後、ピエール・ガスリーは、パワーユニットのエナジーマネジメントがチームにとって“かなり難しい”部分だと語っていた。ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、ホンダはパフォーマンス不足の解決策を見つける必要があると認めた。「我々は再び厳しい週末を過ごしました」と田辺豊治はコメント。「予選でのペース、特にガスリーのクルマはそれほど悪くはありませんでした。インシデント(ガスリーは予選Q1の最後のアタックでハートレーを避けなければならなかった)によってポジションは悪かったですけどね」「レース中のペースは十分ではありませんでした。我々はそれを分析する必要があります」「レースではかなり追い抜かれていました。エナジーマネジメントとパワーユニットのパフォーマンスを分析する必要があります」