トロ・ロッソは、F1イタリアGP決勝レースで、セバスチャン・ベッテルが優勝、セバスチャン・ブルデーは18位だった。昨日の予選で初ポールポジションを獲得したセバスチャン・ベッテル。セーティカースタートも味方し、スタートからクリアな視界で2位とのギャップを広げていく。その後も危なげない完璧なレース展開で、F1参戦22戦目にして、見事、F1初優勝を遂げた。
21歳73日での初優勝は、フェルナンド・アロンソの22歳26日の記録を塗り替え、F1史上最年少記録となった。一方、4番グリッドからスタートとなったセバスチャン・ブルデーは、スタートでエンジンがストール。グリッドを離れることができず、ピットでなんとかエンジンを始動させたが、いきなりの周回遅れとなり、18位完走という残念な結果に終わった。セバスチャン・ベッテル (1位)「素晴らしいレース だった。ポールポジションも獲得できた素晴らしい週末だった。レースの戦略も素晴らしかった。表彰式は信じられなかった。今日がぼくの人生で最高の日だ。この気持ちは忘れない。本当に信じられない。予想以上の結果だ。素晴らしい仕事をしてくれたチームの全員に心から感謝したい。シーズンのスタートはあまり良くなかったが、その後、どんどんと良くなっていった。今日のようなコンディションだったら、もう少し努力すれば、もう少し長くアクセルを踏んでいたら、もっと早くポジションを上げることができていたかも知れない。言葉がないよ。レースに関しては、ドライになるかもしれないことを考慮して高ダウンフォースは選択せず、ドライレベルのダウンフォースだったので、ストレースのスピードがとても速かった。最前列で視界の問題がなかったことがカギだ。すぐにヘイキを引き離すことができた。その後も、精一杯プッシュした。限界を超えてコントロールを失いそうになったこともあった。インターミディエイトへの交換後、とても良いポジションで最終スティントをスタートすることができた。自分のボードにまだ「P1」と出ていたのは信じられなかった。でも、集中力を失わないために、気を抜かずにプッシュし続けた。パーフェクトな週末だったよ」セバスチャン・ブルデー (18位)「グリッドで何が起きたのかは良く分からない。ファーストに入れようとしても入らなかったので、フリッパーをちょっと早めに離してみた。ギヤが入ったと思ったら、エンストしてしまった。普通だったら、アンチストールが作動するはずなんだけどね。ニュートラルに戻すこともできず、それで終わりだ。レースはセイフティーカーの先導でスタートしたが、ぼくはその周回は走れなかった。夢のような週末になるはずだった。1位と3位で完走できる可能性だってあったのにね。こんなチャンスは初めてだったのに、結局はダメだった。でも、ベッテルとチームにとっては素晴らしい1日だった」フランツ・トスト「今週末はベッテルのものだ。金曜日から彼はペースや状況をコントロールし、今日はとても難しいコンディションだったにも関わらず、スタートからフィニッシュまで終始ミスもなく素晴らしいレースを戦った。今日、彼はF1ドライバーとしての成功を約束されたようなものだ。グリッドでトラブルが発生したボーデはついていなかった。今日までは彼にとってもとても良い週末だった。チームはジョルジオ・アスカネリの指揮の下にレースの準備作業を行い、戦略とピットストップを実行し、素晴らしい仕事を成し遂げてくれた。自分たちが達成したことを誇らしく思う。ホームグランプリであるモンツァでこのリザルトを達成できて本当に嬉しい。ゲルハルトが20年ぶりにモンツァの表彰台に再び優勝者として立つことができたことも嬉しい」関連:F1第14戦イタリアGP 決勝:ベッテルが初優勝!F1史上最年少優勝!