SUPER GTとドイツツーリングカー選手権(DTM)との特別交流戦「SUPER GT × DTM Dream Race」が富士スピードウェイで11月23日・24日の2日間にわたって開催された。2つのシリーズの相互の発展を目指し、車両規則の統合に向けて話し合いが始まってから10年。いよいよSUPER GTのGT500クラスとDTMのマシンが日本で戦うこととなった。今大会は、GT500クラスについてはレース1とレース2をそれぞれ別のドライバーが出走することになる。
#3 GT-Rはフレデリック・マコヴィッキが、#12 カルソニック IMPUL GT-Rは佐々木大樹が、#23 MOTUL AUTECH GT-Rはロニー・クインタレッリが、#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rはヤン・マーデンボローがレース1に出走した。レース1レース1で、日産勢は#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rのフレデリック・マコヴィッキが11位でチェッカーを受けた。午前9時25分から20分間で行われた公式予選は、少し強めの向かい風が吹くコンディション。細かい霧のような雨も降ったりやんだりで、ウェットタイヤを装着して各車がコースインしていった。アクシデントもなくセッションは進み、GT-R勢では#23 GT-Rが4位につけた。クインタレッリは何度かピットインを行い、セッション終盤にタイムを削ってポジションアップ。同じく終盤にタイムを縮めた#24 GT-Rのマーデンボローが7位、序盤にアタックした#3 GT-Rのマコヴィッキが8位と続き、#12 GT-Rの佐々木は12位となった。決勝レースは、55分+1周というDTMスタイルのスプリントレースで、午後2時32分にスタート。スターティンググリッドに向かうレコノサンスラップ中に、予選2位の#28 アウディがクラッシュしてしまい、GT-R勢は実質1ポジションアップの状態でスタートとなった。通常のGTレースよりも間隔を詰めた2列縦隊での「インディスタイル」のスタートで、オープニングラップの1コーナーには、21台のマシンが一気になだれ込む。その中で、#23 GT-Rが1台のマシンをかわして2番手に、#3 GT-Rも6番手にポジションを上げた。オープニングラップで勢いを見せた#23 GT-Rだが、2周目からは周りに比べペースが上がらずに、徐々にポジションを下げていった。5周目には、#99 アウディのマイク・ロッケンフェラー、#33 アウディのレネ・ラストといったDTM勢に迫られ、なんとかしのいでいたものの8周目に#33 アウディの先行を許し8番手に。しかし#23 GT-Rは#33 アウディに食らいつき、13周目の1コーナーには後ろに続いていた#38 LC500も含めた3ワイドで1コーナーへ飛び込むなど、見せ場を作った。その後、15周を終えて#23 GT-Rと#3 GT-Rは同時にピットイン。タイヤ交換後にコースへと復帰した2台だったが、#23 GT-Rは1コーナーでコースアウトしてしまった。すぐにコースに戻った#23 GT-Rは、自己ベストラップを連発して挽回を目指した。一方、#3 GT-Rはタイヤ交換をスムーズに終えたもののスタートに手間取り、暫定19位でコースに復帰。翌周にピット作業を行った#12 GT-Rとポジション争いを展開。いったんは#12 GT-Rが先行し、さらに順位を上げていったが、29周目のホームストレートでマシントラブルが発生し、コースサイドにマシンを止めることに。#12 GT-Rを回収するため、残り時間が約7分、トップの車両が30周目を周回中にセーフティカー(SC)が導入された。レースは残り2分でリスタート。スタート時と同様の間隔を詰めたインディスタイルの再スタートを16位のポジションで迎えていた#3 GT-Rは、スタート直後の混乱をうまく切り抜け11位に順位を上げた。レースは35周でチェッカーとなり、#3 GT-Rは11位。#23 GT-RはSCラン後のリスタートでポジションを下げ、12位となった。#24 GT-Rは17位だった。フレデリック・マコヴィッキ「予選で1発のタイムを出すのはうまくいきましたが、決勝レースでのタイヤマネージメントはとても難しかったです。マシンのバランスがあまり良くなかったので、タイヤにかかる負荷も大きかったのだと思います。今日のレースはこの点がとても大きかったです。日産勢の中ではベストなリザルトですが、もっといい結果を望んでいたので残念ですね。明日はチームメイトの平手選手のレースですが、いい結果になるように頑張ってほしいです」レース2レース2は、3度のセーフティカーランの末、ラスト1周は超スプリントバトルとなった。日産勢は#23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が11位でチェッカーを受けた。前日の夜まで雨が降り続き、この日の朝はウェットコンディション。霧が立ち込める場面もあったが、午前9時からの公式予選はクリアな視界の中で行われた。20分間のセッションで、#23 GT-Rの松田が17番グリッド、#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの平手晃平が18番グリッド、#12 カルソニック IMPUL GT-Rのジェームス・ロシターが19番グリッド、#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rの高星明誠が21番グリッドとなった。昼間は強い日差しがふりそそぎ、蒸し暑さを感じるほどだったが、レース2のスタート進行が始まる午後1時半過ぎには、鉛色のどんよりとした雲がたちこめるように。ただ、雨が落ちてくるようなことはなく、決勝レースはドライコンディションでスタートした。前日のレース1同様、インディスタイルのスタート方式でオープニングラップから随所で3ワイド、4ワイドバトルに。日産勢も、#3 GT-Rの平手と#24 GT-Rの高星が接戦をすり抜けてポジションアップを果たす。#23 GT-Rの松田と#12 GT-Rのロシターは後方に下がってしまった。9周目に、コース上に落ちた他車のパーツを回収するためにセーフティカー(SC)が導入された。SCランはすぐに解除となり、12周目にリスタートが切られる。このリスタートを活かしてポジションアップしたのが#24 GT-Rの高星。#23 GT-Rの松田もポジションを上げた。レースの中盤、14周目を迎えるころから、義務付けられてるタイヤ交換のためにピットに戻ってくるマシンが現れ始める。#23 GT-Rは15周目、#3 GT-Rは16周目、#24 GT-Rは18周目、#12 GT-Rは20周目にピットイン。その直後、21周目に2度目のSCが導入された。これもコース上の破片を回収するためだったが、回収範囲が広かったためにSCランが長引き、リスタートが切られたのはレース残り時間が10分を切った時。このリスタートでポジションアップを狙う各車のバトルは白熱し、様々なところで接触アクシデントが連発する。#12 GT-Rはシングルフィニッシュ圏内までポジションを上げていたが、コースの最終セクションでアクシデントに遭い、マシンにダメージを負って、1コーナーのコースサイドにマシンを止めることとなった。また#3 GT-Rも別...
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