2017年 SUPER GTの第4戦 「SUGO GT 300km RACE」の予選が22日(土)、スポーツランドSUGOで行われた。GT500クラスは、#8号車 ARTA NSX-GT(野尻 智紀/小林崇志)が今季2度目のポールポジションを獲得。GT300クラスは#25号 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太)が2戦連続となるポールポジションを獲得した。
GT500 クラス予選1位:No.8 ARTA NSX-GT野尻智紀ポールを獲ることができて、ホッとしています。(SUGOの公式)テストから調子が良くて、スポンサーの人たちからも大きな期待を寄せてもらっていましたが、それが少しプレッシャーにもなっていました。調子のいいクルマや、皆の期待を最後に、…と言ってもまだ予選ですが、最後に形にするのはドライバーの仕事。今年、チームでは“和”を重視したチーム作りを進めてくれて、それがクルマを良い方向に進めているのも事実です。その点ではどこのチームにも負けない、という自信があります。このところクルマが随分速くなった印象がありますが、ポイントはリアのグリップ。クルマ自体はHondaの研究所でどんどんアップデートされていますが、それをどう活かすかはチーム次第。だからHondaとチームの頑張りで速くなってきたんだと思います。後はドライバーとして走るだけですが、クルマの調子も良かったし、一発のタイムを出す集中力では自信がありましたが、実際にポールを獲ることができてホッとした、というのが正直なところです。今はまだ(集中力のスイッチが)入ったままなので、早く部屋に戻って(スイッチを)オフにしたいですね。明日の決勝はもちろん、優勝を狙っています。予選2位 No.100 RAYBRIG NSX-GT山本尚貴公式テストでちょっとトラブルが出ていたのですが、それも解消されていて安心しました。レースウィークのコンディションに合わせてクルマを作る作業に入っていったのですが、テンポよくセットアップもできたと思います。予選Q1は伊沢選手がアタックしたのですが、練習走行からのアジャストもうまくいって、さらにQ2に対して“もうちょっとこうしたほうがいい”という(伊沢からの)アドバイスと僕の好みをふまえ、エンジニアとセットを合わせました。結果的に良かったですね。それがこのリザルトに繋がったと思うし、正直2番手までいけるとは思わなかったです。うれしい驚きでした。前回(ポールポジションスタートだった)オートポリスで負けてしまった分を取り返す意味でも、予選2番手を獲得したこともあって、今回勝ちたいという気持ちがあらためて強くなりました。予選3位 No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT塚越広大3番手というポジション自体、いいところだし、決勝に向けてもチャンスをつかめるところにいると思います。ただ、1、2位が同じNSX勢なので、悔しい感じはします。別に大きなトラブルがあったわけでもなく、すごく僅差の戦いになっているので、ちょっとしたクルマの合わせ込みでの差が出たのかな。すごくハイレベルな戦いでした。上位3台はタイヤも同じ。たぶんいいところと悪いところも似てくると思うんです。なので、明日、難しい戦いになるでしょうね。ホンダ同士だからオーバーテイクのチャンスも似ているので、自力で逆転するのも難しいと思います。一方、ここは(スポンサーの)ケーヒンさんの地元で、決勝にはたくさん応援の方々が来てくださるので、“ここだけは勝たせてよ!”という気持ちがあるんですよね(笑)。決勝は、前にいる手強い2台(8、100号車)はもちろん、後ろから奇襲作戦をかけてくるところがあるかもしれないし…。油断はできないですね。いろんな策を講じないといけないですね。もし、明日(の決勝で)雨になったら、ですか? 鈴鹿の公式テストで調子が良かったんですが、レースになれば前の2台も同じように速いはず。どこで勝負がつくかわかりませんが、最後の最後まで気が抜けないレースになるでしょうね。ミスしたところが脱落していくような展開になると思うので、最後まで集中して戦いたいと思います。予選4位 No.19 WedsSport ADVAN LC500国本雄資朝のフリー走行では少しクルマに不具合があったんですけど、しっかりとミーティングをして徐々に詰めていって予選に挑みました。Q1からQ2に向けてもアジャストしたんですけど、ちょっと詰め切れなかったかなと。僕自身、タイヤのパフォーマンスを最大限に使ってアタックしましたけど、ちょっと行き過ぎた部分もあって少しタイムロスしてしまいました。トップタイムはちょっと見えませんでしたけど、2位にはいきたかったですね。でも4番手は悪くない順位なので、明日(の決勝)もしっかりと戦いたいなと思います。特にここは荒れる展開が多いですし、ロングランに関してはこれまで以上の手応えを感じているので、明日はしぶとく戦って優勝を目指して頑張ります。GT300 クラス予選1位:No.25 VivaC 86 MC松井孝允ポールを獲ることができて嬉しいです。走り始めからクルマは悪くなかったんですが、山下(健太)選手が走ったQ1までは、ちょっとアンダーがきつかったようでしたね。それはピットからモニターで見ていても感じられましたが、Q1を走り終えた山下選手のアドバイスがあって、有効なデータを得ることができました。それをエンジニアである(土屋)武士さんが上手くクルマをアジャストしてくれて…。結果的に、僕が走ったQ2では完璧なクルマに仕上がっていました。それでポールを獲ることができました。ここ最近、他のカテゴリーでも優勝することができていたりして、いい流れが感じられるので、それを途切れさせないよう明日(の決勝)も頑張ります。実は今回、僕たちのチームではクールスーツが新調されているんです。だから人間(ドライバー)がへばることはないと思うので、最後まで頑張って優勝し、またここ(記者会見場)に戻ってきたいと思います。予選2位 No.18 UPGARAGE BANDOH 86中山友貴ポールポジションを獲りたかったので悔しいですね。(アタックの際に)ちょっと行き過ぎてしまった部分があったので……すごく悔しいです。Q1で川端(伸太朗)選手がいいタイムで帰ってきてくれましたけど、練習走行後に彼とどんな乗り方をしたらいいかを話し込んだり、彼の緊張度合いをこちらでコントロールしたりしながらサポートしていました。この結果は、後半戦に向けてチームにとってプラスだと思うので、その点では本当に良かったと思います。決勝では(ポールの)25号車はクルマが同じなので特性もよく分かってい...
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