スーパーフォーミュラ 第3戦の決勝が9日(日)に富士スピードウェイで行われ、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が今季初優勝を飾った。真夏の暑さとなったの静岡県富士スピードウェイ。立っているだけでも汗ばむようなコンディションの中、午後2時10分からは全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の決勝レースが行われた。
ドライバーにもマシンにも厳しいコンディションとなり、多くのハプニングが起こる中、最後にトップチェッカーを受けたのは、2番グリッドからスタートしたNo.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)。昨年の第2戦岡山以来、約1年ぶりの優勝を果たした。他のドライバーよりもピットインを遅らせる作戦を取り、自身初の表彰台を獲得したのは、10番手スタートのNo.7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)。3位には12番手スタートのNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)。アンドレ・ロッテラーは、真っ先にピットに入る作戦を敢行した上、コース上でも多くのオーバーテイクを見せ、岡山に続いて今回も表彰台に立った。2017 SUPER FORMULA Round3 Highlights (Fuji Speedway)関連:スーパーフォーミュラ 第3戦 富士 結果:石浦宏明が今季初優勝優勝:石浦宏明 (P. MU/CERUMO・INGING 2号車)それほど久しぶりだとは感じていなかったが、1年ぶりに勝てて良かった。今シーズン、早いうちに一回は勝たないとシリーズを争うのは厳しいと思っていたが、今大会は予選から流れが国本選手の方にあって、決勝でもスタートを失敗してしまい、その時は厳しいかなと一瞬思った。その後、思いのほか早く前がピットに入ってくれて、国本選手と良いレースがしたいなと思い全力で走ったが、彼は残念な結果になってしまった。チームとしては1-2が見えていたので残念だが、チームが本当に速いクルマを作ってくれて、自分も精一杯走った結果がこの優勝に繋がったと思うので、自分の力を出し切れたという意味ではすごくすっきりしている。2位:フェリックス・ローゼンクヴィスト (SUNOCO TEAM LEMANS 7号車)予想外の結果だ。2位でフィニッシュ出来るとは思っていなかった。前戦岡山でとても良いクルマを作ってくれたが、今回予選であまり良い結果にならず、その点は次のレースへ向けての課題だ。序盤はブレーキにトラブルを抱えていて、大きくタイムをロスしてしまったが、その後はライバルとは異なる戦略で走り続け、後半、車が軽くなってからは調子も良くなった。ピットアウト後は前の石浦選手とは11秒あり、最初はタイムを詰めようとトライもしてみたが、届かなかった。それでも10番手からスタートして、2位という結果は望外だ。日本に来て初めての表彰台獲得はとても嬉しい。3位:アンドレ・ロッテラー (VANTELIN TEAM TOM’S 36号車)楽しいレースだった。12番手スタートから3位ということで、フェリックスには届かなかったが、多くのポジションアップを果たせて良かった。2位と3位の違いは重要だし、あと一つ上を狙っていたが届かなかった。早めのピット作戦でポジションアップを狙ったが、一貴選手と関口選手が同じ作戦で前に出てしまい、彼らのペースがあまり良くなかったので、少しタイムをロスしてしまった。その後、彼らをかわしてからはハイペースで追い上げた。チームが良くやってくれて、クルマはとても速かった。タイヤ交換をしなかったが、2位は狙えると思っていた。とはいえ、12番手スタートから3位という結果には満足しているし、チャンピオンシップを戦う上でも良いポイントが稼げたと思う。


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