2017 全日本スーパーフォーミュラ権シリーズ第5戦の公式予選が9日(土)、大分県日田市のオートポリスにて行われました。今回のレースは第4戦に引き続き、タイヤ2スペック制で行われる。土曜と日曜に使用できるタイヤは、新品ミディアムタイヤ2セット、新品ソフトタイヤ2セット、持ち越しユーズドタイヤ2セットと制限され、全車が出走する公式予選Q1セッションではミディアムタイヤのみを使わなければならないという規則となる。
快晴の空の下、午後1時45分からQ1が始まった。#40 野尻智紀(ドコモ チーム ダンディライアン レーシング)は、赤旗が提示されたためアタック中断を余儀なくされたが、2番手のタイムを出し、他4名のHondaドライバーとともにQ2進出を果たした。ソフトタイヤの使用が許されるQ2でも野尻智紀は2番手につけてQ3へ進出、Q3では会心のアタックで、Q1とQ2をトップ通過していたを逆転。コースレコードとなる1分26秒196を記録して自身2回目となるポールポジションを獲得した。なお、野尻のコースレコード更新は第4戦に続く2戦連続での快挙となった。#15ピエール・ガスリー(チーム無限)が5番手、#16山本尚貴(チーム無限)が7番手に続き、明日の決勝レースを迎えることとなった。54周で繰り広げられる決勝レースは明日10日(日)の午後1時5分にスタートが切られる予定。野尻智紀 (♯40 ドコモ チーム ダンディライアン レーシング)スーパーフォーミュラでのポールポジションには特別な意味があると思うので、とても嬉しいです。Q1で赤旗が出たときはタイムアタックの途中でした。このサーキットはタイヤのグリップが残っていないとタイムが全然出ないので、アタックをやり直すにせよそれが心配でした。それでもアタックをやり直し、Q1を突破できてホッとしました。Q2では他のマシンに引っかかったりして攻めきれなかったのですが、Q3ではスピンしてもいいと思って限界まで攻めました。ぼくは、最初から頑張ると飛び出してしまうタイプなので、Q3で一番いい走りができたのは良い展開でした。クルマもすごく良く仕上がっていてチームに感謝しています。この感謝を明日のレースの結果にして返したいです。ピエール・ガスリー (♯15 チーム無限)今日の公式予選はまずまずでした。ただクルマは決してパーフェクトな状態ではなく、いくつか課題がありました。そこからなんとかパフォーマンスを引きだそうと努力しました。その結果として5番手はいいポジションだと思います。ソフトスペックのタイヤを使うのはちょっと難しかったです。優勝した前戦のツインリンクもてぎではあまり問題はなかったのに、このサーキットではたった1周走るだけでデグラデーション(グリップ低下症状)が出てしまうんです。タイヤに適した温度、適した内圧をつかむのがとても難しいので、明日の決勝レースでは大きな課題になります。オーバーテイクが難しいサーキットですから、まずはいいスタートをすることですね。佐伯昌浩 (ホンダ スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダー)野尻選手が予選をきっちりまとめてくれたので嬉しいです。Q1、Q2はライバルに先行を許しましたが、あれはある程度マージンを持ちながらクリアしたという感じでした。この週末は空気も乾燥しているために、しっかりとエンジンのパワーが出て、想定通りのタイムが出ました。もてぎ大会から投入のこの2基目のエンジンについては、みんな「乗りやすくなった」と言ってくれています。レースになってタイヤがタレてきてもドライバビリティを武器にいいペースで走れるかなと思います。野尻選手にはポールから逃げ切って優勝してくれると期待しています。それに加えて、シリーズも終盤ですから、ポイントランキング上位にいるチーム無限の2人にも頑張ってもらって大量ポイントを獲得して欲しいです。関連:【スーパーフォーミュラ】 第5戦 予選:野尻智紀がポールポジション
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