ザントフォールトの有名な急勾配コーナーは、マドリードの新しいF1サーキットのインスピレーションとなった──設計者は、自身はさらに踏み込もうとしたと認めている。今週末にF1がオランダGPで戻ってくるなか、この海沿いの会場は、2026年を最後にカレンダーから外れる前の残り2戦に備えている。
ザントフォールトは2021年に復活を果たしたが、その際にヤルノ・ザフェリと彼の会社ドロモが主導した大規模な改修が行われ、急勾配のバンクを持つコーナーが導入され、瞬く間にトレードマークとなった。「我々にとって、ザントフォールトは本当にハイライトだった」とザフェリはオランダ紙『De Telegraaf』に語った。「多くのサーキットでは妥協が必要で、最初のアイデアを調整しなければならない。だがザントフォールトではそうではなかった。我々が考慮しなければならなかったのは主に環境要件だけだった」2026年からスペインの首都で始まる新しい「マドリング」プロジェクトについて尋ねられると、ザフェリはこう認めた。「そう、マドリードではさらに極端なものにしたかったが、残念ながらそれは不可能だった」「だがザントフォールトが目を開かせてくれたのは確かだ。最終的にはザントフォールトで見られるものよりも急勾配の設計をすることは可能になると思うが、それにはおそらく数年かかるだろう」