2025年F1第9戦スペインGPの予選がバルセロナのカタロニア・サーキットで行われ、オスカー・ピアストリが今季4度目のポールポジションを獲得した。マクラーレン勢はランド・ノリスが2番手につけ、1998年以来となるフロントロウ独占を達成。3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが続き、メルセデスのジョージ・ラッセルとは同タイムながら先に記録したことで前のグリッドを得た。
予選後、トップ3ドライバーはパルクフェルメでアレックス・ブランドルのインタビューに応じ、その後メディアセンターで記者会見を行った。マクラーレンの2人はチーム内の駆け引きを交えつつも健闘を称え合い、フェルスタッペンは明日の決勝に向けて「ターン1で輝くチャンス」と冷静に意気込みを語った。Q:オスカー・ピアストリ、今年最大のマージンでのポール獲得。予選最後のラップは素晴らしかったですね。この結果には満足していますか?オスカー・ピアストリ: うん、とても満足してる。今のところすごくいい週末だね。最初は少し苦戦してたけど、昨日の夜にペースを見つけられて、今日はクルマもすごく良かったし、自分もいいラップを刻めたと思う。チームには本当に感謝してるよ。去年はここでかなり辛い思いをしたけど、それを最高の形でひっくり返せたのは素晴らしいね。Q:最後のQ3のラップでポールに飛び込みました。トウ(スリップストリーム)も使えない中、どこでタイムを見つけたのでしょう?ピアストリ: 実はターン1で結構タイムを縮められたんだ。それに加えて、今日ずっと苦労してたいくつかのコーナーも少し改善できた。特にラップの前半がよかったと思う。後半はなんとか持ちこたえたって感じで、完璧なラップではなかったけどね。このサーキットはラップの途中でタイヤのグリップがどんどん落ちていくから、パーフェクトなラップを決めるのは本当に難しい。それでも、今日の自分たちの努力にはとても満足してるよ。Q:明日はマクラーレンがフロントロウ独占。戦略的な展開になりそうな中、ポールポジションは大きな武器になりますね。ピアストリ: 間違いないね。明日はかなり面白い展開になると思うし、ポールからスタートできるのは嬉しい。ターン1までの距離は長いから、スタートをうまく決める必要がある。でも、今日のチームの働きにはすごく誇りを持ってるし、スタート位置としてはこれ以上ない。あとは明日楽しめればいいなって思ってる。Q:素晴らしいラップでした。おめでとうございます。では続いてランド・ノリス。セッションの序盤ではポール獲得が見えていましたが、最後のアタックで届きませんでした。今日ポールは取れたと思いますか?ランド・ノリス: オスカーがいい走りをしたよね。僕にも十分なペースはあったと思うけど、小さなミスがいくつかあって、それで決まっちゃった。彼は今週ずっと良い走りをしてたし、チームにとっては1-2だから素晴らしい結果だよ。明日は面白いスタートになると思う。Q:Q3前半では2人の間でトウの駆け引きも見られましたね。チャンピオンシップではたった3ポイント差。明日はそのバトルの始まりでしょうか?ノリス: いや、できればバトルなしで楽な展開にしたいけど(笑)。でも実際はターン1までの距離も長いし、後ろにも速いドライバーがいるから、そう簡単にはいかない。今日はいい結果だったし、満足してるよ。Q:明日は左フロントタイヤのマネジメントが鍵になりそうですが、レースペースには自信ありますか?ノリス: 自信あるよ。僕らが一番いいクルマを持ってると思う。Q:マックス・フェルスタッペン、3番手獲得おめでとうございます。今日はクルマの全てを引き出せたと思いますか?マックス・フェルスタッペン: たぶんそうだね。今週末はマクラーレンに対してちょっと足りなかったけど、自分たちとしてはうまくまとめたと思う。3番手は今の実力として妥当な位置だと思うよ。後ろもかなり接戦だったしね。このコースはグリップがしっかりしてるから走ってて楽しいし、明日どうなるか楽しみにしてる。Q:タイミングモニター上ではジョージ・ラッセルと全く同タイムでしたね。今回はあなたの方が先に記録して前に。クルマのバランスについては今週どれくらい調整が必要でしたか?フェルスタッペン: そこまで大きな変更はしてないよ。金曜の時点で結構仕上がってて、あとは細かい調整だけ。もちろんポール争いには足りなかったけど、それでもそこそこ戦えるクルマにはなってたと思う。Q:2列目からのスタートになりますが、明日のレースに向けてレースペースの手応えは?フェルスタッペン: ベストは尽くすよ。でも彼ら(マクラーレン)は手強いと思う。どこまでやれるか、明日次第だね。記者会見Q:オスカー、ポールを獲得したラップについて聞かせてください。どんな内容でしたか?オスカー・ピアストリ: 結構いいラップだったと思う。特にセクター1はかなり感触が良くて、セクター2の途中までは順調だった。後半の区間はちょっと難しくて、少しタイムを落としたと思う。ここではラップの前半でタイヤを使いすぎると、後半が本当にきつくなる。でも、それでも十分なタイムだったってことだから良かったよ。今日はクルマの調子もすごく良くて、ラップも安定してたし、昨日とは対照的な一日になった。いい一日だったよ。Q:今季最大のポールマージンになりました。この予選前、自信はどれくらいありましたか?ピアストリ: プラクティスではずっと調子が良かったし、特にFP2はすごく感触が良かった。FP3でも手応えはあったから、予選では狙えると思ってた。もちろんランドが速いのは分かってたし、他のチームも絡んでくるかもしれないとは思ってたけど、チームとしてギャップを作れたのは嬉しいね。今日この結果を出せる自信はあったし、それをちゃんと形にできてよかった。Q:さっきタイヤの話が少し出ましたが、セクター1でどれだけプッシュするか、セクター3に向けてどれだけタイヤを残すか、その判断はどうしていましたか?ピアストリ: ぶっちゃけ、特に意識はしてなかったんだよね。あとから分かった感じ。前半に改善したいコーナーがいくつかあって、そこに集中してた。たぶん後半はちょっと気持ちが入ってしまったのかも(笑)。もしかすると単に自分の実力不足だったのかもしれないけど、タイヤをギリギリまで攻めると、その代償はあるよね。最後のセクターはコーナーがすごく長くて遅いから、タイヤが死んでると本当にきつい。もしもう一度やるなら少しやり方を変えるかも。でも、結果が良...