マリーナベイ市街地サーキットの夜空の下、パパイヤオレンジのマクラーレン陣営は歓喜に沸いた。2025年F1シンガポールGPの決勝で、彼らは残り6戦を残して2年連続のコンストラクターズタイトルを確定。チーム全体がスタンドを巻き込む大規模な祝福ムードに包まれた。だが、今回のレースで生まれた注目すべき数字はそれだけではない。62周にわたる混戦の中では、記録ずくめの展開や歴史的なデータも多数生まれた。
マクラーレンの戴冠とともに、統計で振り返るシンガポールGPの主要トピックをまとめる。■ マクラーレンは1988〜1991年以来となるチーム選手権2連覇を達成した。■ マクラーレンは残り6戦を残してチーム選手権を獲得し、レッドブルの2023年の記録に並んだ。■ ドライバーズ選手権のトップ4が今夜の決勝でもトップ4を占めたが、その順番はチャンピオンシップ順位の逆順だった。■ シンガポールでは2年連続でセーフティカーの出動はなかった。■ 今回はシンガポールGP史上初めて、1台のリタイアもないレースとなった。■ メルセデスのジョージ・ラッセルは、直近6回のシンガポールGPで6人目の異なる優勝者となった。■ ラッセルはポールポジションからスタートし、これによりポールシッターが勝利したのはシンガポールGP16回のうち11回目となった。■ ラッセルにとってキャリア通算5回目のレース優勝となった。■ ラッセルにとって今シーズン8回目の表彰台であり、2022年に記録した自己最多のシーズン表彰台数に並んだ。■ ラッセルはこれまでシンガポールで表彰台を獲得したことがなかった。■ ラッセルにとって今シーズン2回目の優勝であり、前回の勝利はカナダだった。今回もマリーナベイでの勝利を逃したマックス・フェルスタッペン■ メルセデスにとって、これは2018年以来のシンガポールGPでの勝利となった。■ メルセデスは現在チーム選手権で優勝したマクラーレンに次ぐ2位につけている。マクラーレンはメルセデスエンジンを使用しており、メルセデスパワーのチームが1位と2位を占めたのは史上初めてのこととなる。■ レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2位を獲得し、マリーナベイは現行サーキットの中で彼がいまだに勝利を挙げていない唯一のコースであり続けている。■ フェルスタッペンはこれでマリーナベイで3度目の2位フィニッシュを記録したが、まだ一度も勝利していない。■ フェルスタッペンはタイトル争いで首位のオスカー・ピアストリから63ポイント差となった。■ マクラーレンのランド・ノリスは3位を獲得し、過去4回のシンガポールGPで1位、2位、3位、4位のすべての順位を経験したことになる。■ ノリスはチームメイトのピアストリとの差を22ポイント(1勝未満)に縮めた。■ ノリスはこれで3戦連続でピアストリとの差を縮めている。最後尾スタートからウィリアムズにポイントをもたらしたカルロス・サインツ■ ピアストリは4位に終わり、今シーズン初めて2戦連続で表彰台を逃した。■ メルセデスのキミ・アントネッリは5位でフィニッシュし、F1キャリアで初めて連続してトップ5入りを果たした。■ フェラーリのシャルル・ルクレールは6位となり、これで5戦連続で表彰台なしとなった。■ チームメイトのルイス・ハミルトンはブレーキの問題に見舞われ、レース中は5位を走行していたものの、最終的に8位で完走した。■ ハミルトンはフェラーリでの18戦において一度も表彰台を獲得しておらず、これはチーム史上最長記録となっている。■ アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは7位でフィニッシュし、ランキングでチームメイトのランス・ストロールを上回った。■ ハースのオリバー・ベアマンは9位に入り、今シーズン5回目のグランプリでのポイント獲得を果たした。■ ウィリアムズのカルロス・サインツは10位でフィニッシュし、最後尾スタートからポイントを獲得した。■ サインツはイモラとモナコ以来、今シーズン初めて2戦連続でポイントを獲得した。