ミハエル・シューマッハが、スキー事故で頭部に重傷を負ってから3年の月日が流れた。ミハエル・シューマッハは、2013年の12月末にフランスのメリベル・リゾートでスキーを楽しんでいる最中に転倒して頭を岩に強打し、頭部に重傷を負った。その容体は明かされていないが、現在もスイスの自宅で療養を続けている。
事故から3年目に当たる日、フェラーリとメルセデスでミハエル・シューマッハのボスを務めたロス・ブラウンがインタビューに答えた。91勝、7度のF1ワールドチャンピオンというF1史上最大の成功を収めたミハエル・シューマッハが引退したのは2012年。だが、ブラウンは今もグリッド全体に彼の影響が残っているのを感じると語った。「当然のことだが、ミハエルはメルセデスの組織と構造作りに貢献しており、それがチームの成功につながった」とロス・ブラウンは CNNのインタビューでコメント。「彼はフェラーリの成功を助け、メルセデスでもそのアプローチを継続していた」 ロス・ブラウンは、ミハエル・シューマッハのパーソナリティーと勝利への欲求が、F1グリッドと彼が在籍したチームに長期的な影響を与えていると考えている。「ミハエルのようにコミットし、成功だけを考えているドライバーを見ていると、自分もそれに引っ張られるようになる。期待を裏切るわけにはいかないと考えるようになるし、それはみんな同じだった。あれほど成功に向けて集中するドライバーがいれば、他のみんなのモチベーションも高まるものだ」 「ミハエルは、そこにいるだけで巨大なモチベーターだった。人々は自然とそれを真似しようとし、正しい雰囲気、ポジティブな感情をチーム内に作ろうとする。それは私がミハエルを見ていて学んだ重要なレッスンだった」 「エアロダイナミシストや車両ダイナミシスト、タイヤ担当のグループに、知識と成熟性を備えた彼が加わり、必要なものについて説明を受けるのは本当に貴重な経験だった。メルセデスを今の成功へと導いたシステムを作り出すのに彼は不可欠な存在だった」