ザウバーは、2019年のドライバーとしてアンドニオ・ジョビナッツィを起用することを発表。ザウバーは、キミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィという新たなドライバーラインナップで2019年のF1世界選手権を戦う。フェラーリの契約ドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィは、ザウバーの現ドライバーであるマーカス・エリクソンとシートを争っていた。
イタリア出身のアントニオ・ジョビナッツィは、2016年のGP2シリーズをピエール・ガスリーに次ぐ2位で終えており、2017年には負傷したパスカル・ウェーレインの代役としてザウバーで2戦に出場している。今年はザウバーでリザーブドライバーを務め、金曜日のフリー走行に出走するとともに、ハースとフェラーリでもテストを行っていた。アントニオ・ジョビナッツィの2019年のザウバーとの契約は、2016年のGP2以来となるフルタイムのレース契約となる。また、ヤルノ・トゥルーリとビタントニオ・リウッツィがグリッドに並んだ2011年以来のイタリア人F1ドライバーとなる。ザウバーは、アントニオ・ジョビナッツィは“若手を発掘して育てるというチームの伝統”に合致するとし、それはタイトルスポンサーのアルファロメオとのプロジェクトにおいて特に重要なこととしている。アントニオ・ジョビナッツィは「アルファロメオ・ザウバーF1チームに加わることを嬉しく思う。夢が叶った。このチームとレースをするチャンスを得ることができて本当に嬉しい」とコメント。「イタリア人として、僕たちのスポーツでアルファロメオのような象徴的な成功したブランドを代表することは僕にとって大きな栄誉だ」「今回の素晴らしいチャンスをくれたスクーデリア・フェラーリとアルファロメオ・ザウバーF1チームに感謝したい。やる気は十分だ。一緒に最高の結果を達成するために取り組み始めるのが待ち切れない」フェラーリは、ザウバーとの技術提携とアルファロメオを通したスポンサーシップの一環としてドライバーを1名指名できるとされており、今年はシャルル・ルクレールをザウバーで走らせていた。ザウバーのチームプリンシパルを務めるフレデリック・バスールは、キミ・ライコネンの起用はフェラーリとは無関係であるとし、ザウバーの“フェラーリ”席をジョビナッツィが獲得したことを暗示している。「2019年のフルドライバーラインナップを発表できることをとても嬉しく思う」とフレデリック・バスールはコメント。「最初に我々はキミ・ライコネンと契約した。彼は非常に経験豊富なドライバーであり、我々のクルマの開発に貢献し、チーム全体の進歩を加速させてくれるだろう」「アルファロメオとともに、我々はシャルル・ルクレールの後任としてアントニオ・ジョビナッツィを迎えることを嬉しく思う」「我々はすでに彼と仕事をする機会があり、彼には素晴らしいポテンシャルがあることが証明されている」マーカス・エリクソンは、ザウバーで4シーズンを過ごした後、レースシートを失うことになったが、サードドライバー兼ブランドアンバサダーとしてチームに残ることになる。マーカス・エリクソンは「この道を継続したかったけど、キミ・ライコネのようなドライバーが加入することはチーム全体にとって素晴らしい機会だ」とコメント。「今後も僕はこれまでのように全面的な献身とサポートでチームの発展に貢献していきたい」
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