ザウバーのテクニカルディレクターを務めるジェイムス・キーが、開幕戦にむけてのC30のパフォーマンス、小林可夢偉とセルジオ・ペレスの両ドライバーについて語った。2011年シーズンへの準備は順調ですか?4回のテストにわたって、かなり多くの作業をカバーすることができたので、かなり準備ができていると思っている。新しいタイヤ、KERS、リアウイング、マシンの空力など学ぶことはたくさんあったが、先週のバルセロナで終えることができた。ドライバーの大きな貢献により、チームの理解と我々が進む必要がある方向性についてチーム...
信頼性に関する印象はいかがですか?全体的に信頼性はOKだ。反復的な問題は1つしかなかった。他の小さな問題は、簡単に対処できる特定のものと同様、テストでは時折現れるものだ。基本的にマシンには信頼性があるし、特定のエリアで大きな再設計や再考が必要な問題はなかった。ザウバー C30のパフォーマンスについてはどう考えていますか?パフォーマンスを判断するのは非常に難しい。最終的にパフォーマンスはライバル次第だ。我々が行ったテストはかなり誠実なものだったと思うし、バルセロナでは最後の二日間しか軽めの燃料で走らなかった。それはマシンがどの場所にいるかについてより多くのアイデアを与えてくれた。かなりタイトに見えるし、判断するのは本当に難しい。昨年マシンで立て直しを望んでいた特定のエリアで成し遂げた進歩には満足している。良いニュースはシーズン開幕にむけて2回目のバルセロナに持ち込んだかなり大きなアップデートが望み通りに働いているということだ。今重要なことは、プッシュを続けて出来るだけ早くさらなるアップデートをもたらすことだ。いくつか大きなアップデートを予定しているし、第2戦には新しいパーツを持っていく予定だ。新しいピレリタイヤの特性はいかがですか? 今後のレース戦略にどのような影響を与えますか?特性は以前のサプライヤーで慣れていたものとはかなり異なるが、それはデザインによるものだと思う。タイヤはより長い走行を管理する必要があるのは確かだし、レース状況はではそれが重要になってくると思う。それらを対処するにはいろいろな方法があるし、それを最適化するために最初の数レースでは戦略にどのような傾向が出てくるか見てみる必要がある。リアタイヤは当初考えていたよりも若干強い。当初データでその部分がかなり弱いと感じていたのでかなりポジティブだ。タイヤは様々な点で我々が予想していた特性を持っていたので、マシンのバランスは予想していたものに近い。タイヤはかなりピーキーだ。一周目のグリップは全体的にかなり良いが、そのあとは管理する必要がある。良いことは2つのコンパウンド間に、近年には見られなかった非常にはっきりとした違いがあることだ。ピットクルーの作業の重要性はどれくらい増加しますか?これからは戦略がより複雑で詳細になってくる。より多くのピットストップがあるだろうし、ピットクルーはより多くのプレッシャー下に置かれる。全てのピットストップを出来るだけ早く行うだけでなく、レースではタイヤ交換の必要性や機会が以前よりもより多くの重要な局面でやってくるはずなので、素早く反応しなければならない。またピットウォールのエンジニアにとっても戦略決定は以前よりもはるかに予測しづらくなっている。それを扱う方法について最初の数戦で多くのことを学ぶことになると思っている。チームのルーキードライバーであるセルジオ・ペレスの印象はいかがですか?セルジオは過去4度のテストで非常に成長した。2月上旬のバレンシアテストで彼がスタートした場所とそのわずか6週間後の今いる場所を見てみると彼はかなり進歩を遂げている。彼は非常に多くのことを学んでいるし、彼のフィードバックはテスト毎に改善している。マシンに対する自信も深まっている。最後のバルセロナテストでレースと予選走行を実施した際には良い成果をあげていた。初めて軽い燃料と新品タイヤのマシンで走ったが本当に素早くそれに利用できていた。シーズン開幕でのプレッシャーは非常に異なるだろうが、これまではそれがうまく作用しているし、彼は今レースを楽しみにしている。小林可夢偉はチームでの新しい役割にどのように対処しています?彼はとてもうまく対処しているし、非常にプロフェッショナルだ。彼はマシンを開発する方向性において非常に率先的な役割を担っており、我々のいる位置について非常に優れたドライバーの視点を与えてくれている。セルジオは違うが、彼は以前のサプライヤーのタイヤに慣れているのでタイヤへの適応に少し作業が必要だった。去年F1にいたドライバーにとっては適応は少し難しい。だが、可夢偉はそれに関して素晴らしい仕事をしているし、去年からわかったように我々はテストとレースの両方で彼に頼ることができる。可夢偉と働くのは楽しいよ。