佐藤琢磨は、インディカー最終戦マイアミの予選で9番手だった。佐藤琢磨は、プラクティスではなかなかスピードアップが果たせずにいた。ホームステッドのオーバルはバンクの傾斜が走行する部分によって異なるため、ドライビングにもマシンセッティングにも独特のものを要求するからである。しかし、初コースでのレースを数多く戦ってきた今シーズンの経験が生かされ、佐藤琢磨は予選に向けていかなるマシンセッティングを施すべきか、予選アタックはどのような走行をするべきかを理解しており、見事なパフォーマンスを発揮した。
平均時速211.355マイルでの予選9番手という結果は、Team Penskeのエリオ・カストロネベスをも上回るものだったのだ。佐藤琢磨 (9番手)「マイアミのコースはも本当に難しく、慣れるのには結構時間がかかりました。タイトルを争っているチームがレース直前にテストを行いましたが、彼らでもテストを行う理由がよく分かりました。路面が滑りやすく、コーナーのバンクは低いレーンと高いレーンで傾斜角度が違うため、マシンセッティング、そしてドライビングが難しいです。予選ではウオームアップラップからマシンが滑っていて、アタック1周目と2周目でマシンのバランスが大きく変わっていましたが、これまで積み重ねてきた経験を生かし、よい走りができました。トップ9という結果にも喜んでいます。プラクティスから予選と順調にきているので、次のプラクティスで、トラフィックの中でしっかりと走れるマシンを作り、レースに臨みたいと考えています」