佐藤琢磨は、インディカー 第13戦 ミッドオハイオの決勝レースを9位でフィニッシュした。アメリカ中西部のオハイオ州のほぼ中央にある全長2.258マイルのミッドオハイオ・スポーツカー・コースで、すばらしい天候に恵まれた中、Hondaインディ200は開催された。佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、予選まではマシンのセッティングが思うように進まなかったことから、レースのスタートは20番手という後方のグリッドからだった。
佐藤琢磨は序盤に早目のピットストップを実施。この作戦によって8番手までポジションを上げ、一時は3番手を走った。ピットタイミングの異なるドライバーたちのポジションアップもあり、最後のピットストップで5番手から6番手にポジションを下げたが、リスタート直後にコースアウトしたドライバーも出たことで4番手に浮上し、そのままゴールまで走り続けることができそうな状況となった。ところが、ラスト5周で後続のマシンが追突してきたために、2台そろってコースアウト。それでも、佐藤琢磨はスタックすることなく走り続け、9位でゴールラインを横切った。インディカー・シリーズは2週間の休みを挟んで、8月21日(日)にペンシルベニア州ポコノにある2.5マイルのトライアングルコース、ポコノ・レースウェイで500マイルレースを開催する。佐藤琢磨 (9位)「チームがすばらしい力を発揮してくれました。ラリー・フォイトの戦略が的確でした。序盤のかなり早い段階でのピットストップは少し楽観的な作戦にも映っていましたが、そのすぐあとにちょうどいいタイミングでフルコースコーションになってくれました。あれで大幅にポジションを上げられました。そして、そこからゴールまでは本当に激しいバトルが続きました。私はすべてのラップを予選でのアタックのように走りました。クルーたちのピット作業も、最後の一番重要なものがとても速かったので、そこからは4番手争いを続けることができました。しかし、最後に不運な事態になりました。私はラインを保っていたのですが、すぐ後ろを走っていたドライバーがブレーキングで追突してきたのです。私はコースアウトしながらも、どうにか走り続けてコースに戻り、9位いう結果を拾い上げられました。ゴールできたことはよかったと思います。しかし、4位はほぼ確実だったのですから、9位は悔しい結果です」